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2022.12.26 お役立ち情報

住宅ローン審査に通らないときの解決策は?やってはいけない行動も解説


住宅ローン審査に通らないときの解決策は?やってはいけない行動も解説

不動産を購入する際には多くの人が住宅ローンを利用しますが、中には住宅ローン審査が通らず希望の物件が購入できないというケースもゼロではありません。

住宅ローン審査が通るか通らないかは、不動産の購入を検討する上で非常に重要となるため、なるべく早い段階で審査の可否を把握しておく必要があるでしょう。

そこで、この記事では万が一住宅ローン審査が通らない場合の解決策やポイントについて解説します。

【この記事でわかること】

  • 住宅ローン審査に通らない理由
  • 住宅ローン審査が通らない場合の解決策
  • 住宅ローン審査が通らなかった際にやってはいけないこと

そもそも住宅ローン審査に通らない理由とは?

住宅ローン審査が通らなかった場合に考えられる理由は、次に挙げるものがほとんどです。

  • 収入と借入希望額が見合っていない
  • 健康面に問題がある
  • 転職してから間もない
  • 提出書類に虚偽がある
  • 滞納歴などの影響で信用情報にキズがある
  • 住宅ローン以外の支払いが残っている

なお、金融機関では、仮審査と本審査の2段階に分けて審査し、借入希望額に対して「満額」「減額」「否決」のいずれかを回答します。そして、住宅ローン審査が通らないという状況は、減額もしくは否決の回答があった状態です。

上記を踏まえたうえで、住宅ローン審査が通らない理由を把握しましょう。

収入と借入希望額が見合っていない

借入希望額に対して、年収の返済比率が大きく下回った場合は「減額」もしくは「否決」となるでしょう。住宅ローンではまず仮審査を行い、借入希望額に対しての審査回答を受けます。

仮審査の時点では、収入がわかる書類(源泉徴収もしくは確定申告3期分)と運転免許証、健康保険証を提出して収入と借入額のバランスを確認します。

返済比率とは年収と年間返済額の比率のことで、大手銀行であれば30%、地方銀行であれば25%に設定されることが多いといえるでしょう。そして、返済比率を超える借入額の場合は銀行側としてもリスクが高いため、他にプラス材料がなければ審査は通らないでしょう。

なお、審査におけるプラス材料とは、主に以下のような点です。

  • 自己資金が多い
  • 大手企業に長年勤めている
  • 両親が地元で持ち家を保有している
  • 自身もしくは配偶者の職業における信頼性が極めて高い

上記のような項目は審査を優位に進めるために重要となるため、なるべく多くの情報を仮審査の時点で提出しましょう。

健康面に問題がある

仮審査を無事に通過すると本審査へ進みますが、健康面に問題があると判断された場合は、本審査で否決となってしまい住宅ローン審査がストップとなるでしょう。

健康面に問題があると「団体生命信用保険」に加入できなくなりますが、一般的な銀行で借入する際にはこの保険に加入できることが必須です。つまり、「健康」であることが住宅ローン審査を受けるために必須だといえます。

なお、団体生命信用保険は加入者が死亡や就労不能な状態になった際に、住宅ローンの残額返済を免除されるという保険です。この保険があるからこそ、住宅ローンを借り入れし家を安心して購入できます。

健康かどうかは、銀行側が用意する団体生命信用保険用のチェックシートで確認することになり、そこに記載されている病気を患っている場合は審査が通らないことがあります。

そのため、銀行が審査する病気の概要などは、ハウスメーカーや不動産会社で事前に確認しましょう。なお、代表的な病気には以下が挙げられます。

  • 悪性腫瘍
  • うつ病
  • クローン病
  • てんかん

上記のような病気は完治していたとしても、5年経過していることが条件というケースもあるため注意しましょう。

転職してから間もない

転職すると一時的に年収が不安定になり、時期によっては1年分の年収が計算できないこともあります。この時期に住宅ローンの審査を受けると、「否決」となるおそれがあるでしょう。

ただし、大手銀行を避け地方銀行やフラット35を利用した場合は、勤続1ヶ月以上でも審査に通るケースもあるため、転職によるマイナスの印象は低くなります。

また、転職の理由が「倒産」「グループ会社同士の異動」などであれば、本人の意思による転職ではないとわかるため、問題なく満額の承認を得られる場合もあるでしょう。

提出書類に虚偽がある

年収を増額したり、勤続年数を偽ったりすると、問答無用で住宅ローン審査は「否決」されるでしょう。

年収は、源泉徴収と本審査時に提出する課税証明書でチェックでき、勤務先や勤続年数は健康保険証で確認できます。

また、借入希望者が派遣社員の場合は、勤務先に銀行の担当者が電話で確認します。このように、書類の不備や虚偽は必ず銀行側に発覚してしまいますので、正しい情報を記載しましょう。

滞納歴などの影響で信用情報にキズがある

住宅ローン審査が通らない場合の多くは、滞納歴があり個人情報に「キズ」があるケースです。

この場合は仮審査のタイミングで「否決」の回答があります。

個人情報に問題があるという情報は、多くの金融機関が共有できるため、この理由で審査が通らない場合はすぐに審査を通過することは困難といえるでしょう。

また、本人が全く身に覚えのないケースで個人情報にキズがついているケースもあるため、その場合は後述する個人情報開示請求をし、問題点を確認することが大切です。

住宅ローン以外の支払いが残っている

住宅ローン以外の支払いが残っている場合も、注意が必要です。

例えば、オートローンや奨学金は、前述した返済比率に含まれるため、このような住宅ローン以外の支払いがある場合は借入額が減ってしまうでしょう。

ただし、住宅ローン以外のローンを返済するのであれば問題なく通過するケースもあるため、仮審査時点で「条件付き満額」の回答になることもあります。

また、銀行によっては他のローンをまとめる「まとめローン」が利用条件のケースもあります。

このように、住宅ローン以外のローン支払いが残っている場合はなるべく完済、もしくはまとめローンを利用し、住宅ローンの借入を優先できる返済計画にしましょう。

住宅ローン審査に通らないときの解決策

住宅ローン審査が通らなかった場合は、次のような代表的な解決策があります。

  • 収入を合算する
  • 頭金を増やして借入希望額を減らす
  • 住宅ローン以外の借入を清算する
  • 個人情報を確認する

審査が通らないと慌ててしまいますが、落ち着いて「解決できるのか」を確認しましょう。

収入を合算する

住宅ローン審査が「減額」回答だった場合には、夫婦で収入合算し連帯債務で再度審査を受けることをおすすめします。

配偶者が正社員もしくは派遣社員として長年働いており、収入も安定しているのであれば多くのケースで審査内容を改善できるでしょう。

頭金を増やして借入希望額を減らす

借入希望額に対して「減額」回答だった場合は、頭金を増やす解決策もあります。

住宅ローン審査の内容が改善するわけではありませんが、減額分の補填を頭金で補うことで資金計画を成り立たせられるため、検討すべき方法といえるでしょう。

ただし、頭金を増やす方法は預貯金を使うか援助のどちらかにしましょう。他の銀行や金融機関から借入した場合は、さらに審査内容が悪化するため、おすすめできません。

住宅ローン以外の借入を清算する

前述したとおり、住宅ローン以外のオートローンや奨学金の支払いは返済比率を圧迫してしまうため、なるべく完済しておくことがポイントです。仮審査の時点で完済する必要はありませんが、本審査のタイミングで完済証明証が必要となります。

借入額を増やし、住宅ローンで全て賄いたい場合は、住宅ローン以外の借入を清算する方が良いといえるでしょう。

なお、この方法は前述した頭金を増やして借入希望額を減らす手段と並行することは困難なため、どちらが最適かはケースバイケースであることを押さえておきましょう。

個人情報を確認する

住宅ローン審査が「否決」となった場合、個人情報を開示請求しましょう。

個人情報はCICとJICCが管理しており、金融機関はこの2つのうちどちらかの内容を確認し個人情報をチェックしています。そのため、仮審査で「否決」となった場合にはこの2つにどのような情報が記載されているのかを確認し、原因を特定することが重要です。

このような個人情報の「キズ」は5年もしくは10年間で抹消されます。直近の問題点が何年前にあるのかで、不動産の購入計画を再立案できるため、個人情報は必ず開示しましょう。

※参考1:情報開示とは|指定信用情報機関のCIC

※参考2:日本信用情報機構(JICC)指定信用情報機関

住宅ローン審査に通らないときにやってはいけない行動

ここでは、住宅ローン審査に通らなかったときに、やってはいけない行動について解説します。

  • 短期間で複数の金融機関に申し込む
  • 住宅ローン以外のローンを複数申し込む
  • 個人情報を偽る

上記の行動をした場合は審査内容が悪化し、最悪のケースではどの金融機関でも借入不可となってしまうため注意が必要です。

短期間で複数の金融機関に申し込む

住宅ローン審査で失敗しやすいケースの1つに、「どこかの銀行で通るだろう」という考えで複数の銀行に短期間で依頼する方法があります。

しかし、1行で審査が通らなかった場合は他行でも通らない可能性が高いといえるでしょう。なぜなら、金融機関のデータベースは共有されており、どの金融機関でいつ審査したかわかるようになっている仕組みがあるからです。

つまり、住宅ローンが通らなかったあとに短期間で複数の金融機関に申し込むと、審査が通らなかった回数が蓄積されてしまい、銀行側に良い印象を与えることが難しくなります。

このような理由から、短期間で複数の金融機関に申し込むことはおすすめできません。

住宅ローン以外のローンを複数申し込む

住宅ローン審査結果が減額だった際に、他のローンで補填する方法はおすすめできません。

この方法であれば、表面上の資金計画は成り立つものの、仮審査と本審査で審査状況が変わってしまいます。つまり、どのみち本審査で否決されることになるでしょう。

また、このような理由で本審査が通らなかった場合は当然、不動産購入ができません。さらに、売主に違約金を支払い、仲介手数料を不動産会社に支払う必要もあります。

したがって、減額になったからといって他のローンを申し込まないよう注意しましょう。

個人情報を偽る

仮審査でほとんどの個人情報は銀行側が把握しているため、個人情報を偽ってよく見せることに意味はありません。

また、病気を患っていることを隠し本審査に通過した場合は、あとから発覚した時点で借入額の一括返済を銀行から要請されてしまいます。そうなった場合は競売による強制退去の可能性もあるため、苦労して購入した不動産を手放さなければなりません。

したがって、個人情報や病気の有無は正直に話すことをおすすめします。

住宅ローン審査に通らない人のよくある質問

最後に、住宅ローン審査に通らない人のよくある質問について解説します。

  • 住宅ローン審査に絶対通らない人はいる?
  • 住宅ローン審査に通らないときの最終手段は?
  • 誰でも通る住宅ローンは存在する?

順番に見ていきましょう。

住宅ローン審査に絶対通らない人はいる?

住宅ローン審査の可否に「絶対」はありませんが、本記事で解説したような状況に当てはまる人は審査に通らない可能性が高いといえるでしょう。

住宅ローンを審査する理由は「銀行にとってのリスクがどのくらいあるか」を測るためです。

したがって、借入が滞る可能性が高い人は、住宅ローン審査に通らない可能性が高くなります。

住宅ローン審査に通らないときの最終手段は?

住宅ローン審査の条件が厳しくない金融機関を利用することが、住宅ローン審査が通らない場合の最終手段だといえます。

例えば、フラット35やJA組合などのノンバンクなどが該当します。また、勤務している会社に労働組合がある場合、労働金庫もおすすめです。

誰でも通る住宅ローンは存在する?

残念ながら、誰でも通る住宅ローンはありません。住宅ローンは「個人の返済能力」と「不動産の価値」で審査されます。

そのため、返済能力がなく資産価値が低い物件に銀行が融資することはリスクが高くなるため、誰でも通る住宅ローンを見つけることは難しいでしょう。

住宅ローン審査に通らないときは自分の状況を見直そう

住宅ローン審査が通らなかったとしても、不動産購入を諦める必要はありません。

その場合は、頭金を増やしたり他の借入を完済したりするなど、様々な方法で審査内容を改善することが可能です。また、配偶者と連帯債務を組むことでも大きく改善するでしょう。

ヤマカ木材では、お客様に寄り添って最適な家づくりのプランを提案いたします。また、住宅ローンについての相談も承っておりますので、審査に不安がある人は一度ヤマカ木材にお問い合わせください。

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