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2019.03.28 お役立ち情報

買うならどっち?注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットを解説


買うならどっち?注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットを解説

マイホームを購入するとき、多くの人が「注文住宅と建売住宅なら、どちらを選んだ方が良いのか」で頭を悩ませます。
簡単に購入できる日用品等と違って、家は人生でも最大級の買い物です。注文住宅を建てたり建売住宅を買ったりしてから「やっぱりあちらにしておけば良かった」と後悔しても、そう簡単に住み替えることはできません。

そこで今回は、住宅購入後の不安を解消した上で新居を選べるように、注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットを解説していきます。

目次

注文住宅とは?注文住宅のメリットとは?

そもそも注文住宅とはどういうものなのか?

注文住宅は、「依頼者のこだわりや好みに合わせてゼロから設計してもらう一戸建て」のことです。一般的には、大手のハウスメーカーやビルダー、工務店、設計事務所等と相談しながら新居の間取りやデザインを決めていきます。

土地を買う場所も家の広さも、デザインも仕様も何もかも自由に決められるため、「こういう家に住みたい」「ほかの人と同じような家には住みたくない」など、住まいづくりに強いこだわりのある人におすすめです。

設計の自由度が高い

注文住宅最大のメリットは、予算の範囲内であればどんな住宅でも建てられること。
住宅の1階部分にガレージをつくったり、省エネ性能や断熱性能の高い建材を使ったりすることもできます。

また、「将来子供が巣立ったら子供部屋は使わなくなるから、2階は大部屋を仕切りで区切れるようにしておこう」「介護のことを考えて最初からバリアフリーにしておこう」など、ライフスタイルや将来設計に合わせた設計も可能です。住み心地や使い心地の良さを追求する場合、注文住宅を選ぶと良いでしょう。

周辺の住宅とデザインや内装が重ならない

注文住宅なら、「西海岸のおしゃれな家」「和風テイストの家」「シンプルモダンの家」など、デザインの幅も広いです。

「人と同じような家に住みたくない」と考える人は、注文住宅を選んで住宅のデザインにこだわると良いでしょう。注文住宅なら、隣近所の家とデザインが同じようになる心配はありません。

新居を買ったら、家の外観を毎日のように目にします。自分好みのデザインにすれば、家に帰るたびに「自分の家を手に入れた」という満足感や達成感を味わえるはずです。

新居の設備や建材にこだわることができる

注文住宅は、設備や建材にもこだわることができます。肌触りやアレルギー等のことを考えて床や天井に国産の無垢材を使ったり、電気代を安くするために家中の照明を最初からLEDにしたりすることも可能です。

また、吹き抜けや大きなアイランドキッチンなど、間取りや仕様が決まっている建売住宅では導入しにくい設備も注文住宅なら設置できます。「昔から憧れていた海外製のオープンキッチンを置きたいけど、建売住宅だと対応できない」といった場合は、注文住宅を選ぶと後悔がないでしょう。

マイホームができていく様子を見学できる

建売住宅は、基本的にすでに完成している住宅を買うかたちになります。
建設途中の家を購入する場合もありますが、そうでない場合も多いため、「少しずつ家ができあがっていく様子」を楽しむことはできません。

しかし、注文住宅なら仕様を決めてから工事を始めるため、マイホームができていく様子を最初から見学できます。家が建つまでの期間も楽しみたい人は、注文住宅を選ぶと良いでしょう。

注文住宅のデメリット

建売住宅に比べると高くなりがち

市販の商品よりもオーダーメイドの方が金額的に高くなってしまうのは、家も日用品も同じです。
設計やデザインを自由に決められる注文住宅は、その分費用もお高め。また、家の値段は設備や建材にこだわればこだわるほど高くなります。

設計の自由度が高い注文住宅の家づくりでは、あれもこれもとすべての要望を詰め込んだ結果予算オーバーしてしまう人が少なくありません。とはいえ、お金をかけるところとコストを抑えるところを調整すれば、建売住宅とさほど変わらない金額で理想の間取りや設備を手に入れることができます。

設計やデザインの自由度が高すぎてプランがまとまらない

色の相性や美的感覚に自信がない、忙しくてあまり相談の時間が取れないといった人にとって、膨大な選択肢の中から理想の設計やデザインを詰めていくのは大変です。

また、全体のデザインや屋根・壁の色にリビングの広さなど、注文住宅を建てる場合、さまざまな仕様を自分たちで決めることになります。理想のプランを予算内で実現できなかったり、家族で意見が食い違ったりすると、新居のプランがまとまりません。

設計上のミスや見落としがあると住みづらい家になってしまう

注文住宅は、設計上のミスや見落としに気づきづらいものです。
良くあるのは、おしゃれな空間づくりにこだわった結果、収納が足りずに荷物であふれてしまうというケース。

必要最低限の収納の数や大きさは、家族の人数・趣味等によって変わります。

自分たちのライフスタイルに合わせて、現実的な設計や仕様に方向修正してくれる会社を頼り、実用的な間取りに仕上げましょう。

こだわり仕様の住宅は将来的に売るのが難しい

一般的に、こだわりの強い物件は中古市場で人気がありません。
将来家を処分して子供と同居する、転勤等で引っ越すといった事態になった場合、注文住宅は売るのが難しくなります

建築費用が高い分、売り出し価格も高くしないと損をしてしまうため、仕事柄転勤が多かったり、将来的に違う地域へ引っ越したりする予定がある場合は、注文住宅ではなく建売住宅を選んだ方が良いでしょう。

建売住宅とは?建売住宅のメリットとは?

建売住宅とはどういうものなのか?

建売住宅とは、すでに完成している住宅のことです。
住宅ができてから販売される場合もあれば、建築中に買い主を探している場合もあります。

注文住宅と違い、不動産会社が決めた仕様や間取りに従って同じような家をまとめて建てているため、デザインなどのオリジナル感は少ないものの注文住宅より安いことが多いです。
家づくりに対してあまりこだわりがない、早く新居に引っ越したいと考えている人には、建売住宅が向いています。

注文住宅よりもお得な物件・プランの商品が多い

建売住宅は、注文住宅よりもコストパフォーマンスが高い傾向があります。
建売住宅を販売している不動産会社は、ある程度広い土地を複数に分割することで、同じ場所に同じ仕様の家を建てます。

一人ひとりの希望に合わせて発注をする注文住宅と違って、同じ建材や設備をまとめて注文し、同じ場所で施工を進められるため、建設費用や人件費を安く抑えられるのです。
また、不動産会社にとって、建売住宅は集客力の高い看板商品。
コストを抑えていても、住み心地の良さや間取りに妥協はしていません。コストパフォーマンスの良い家を購入したい場合は、建売住宅を選びましょう。

住まいの知識がなくても住み心地の良い家を手に入れられる

建売住宅は、自分であれこれ新居のデザインや仕様を考える必要がありません。
考えるのが面倒だという人にとって、すぐに購入して入居できることは大きなメリットになるでしょう。

また、憧れだけで家づくりをすると、かえって住みづらい間取りになってしまうことも少なくありません。建売住宅の間取りは、住宅のプロが決めています。住まいの知識がなくても、プロの考えた快適な間取りを安く手に入れられるのです。

完成物件を見て購入を検討できるためイメージのズレが少ない

建売住宅の良いところとして、「実際に家を見学して購入するかどうか決められる」というものもあります。注文住宅の場合、まったく同じ仕様・間取りの家が存在しないため、「実際に見てから決める」という方法を取れません。

しかし、建売住宅なら、内装や外観を自分の目で見てから購入を検討することができます。設計図やイメージ図を参考に家づくりをする注文住宅と違って、色や広さに関するズレが少ない分、購入後に後悔するリスクを下げられるのです。

建売住宅のデメリット

自分好みのデザインや内装の家があるとは限らない

建売物件は、デザイン面の自由度がほとんどありません。
不動産会社によって、またプランによって建売住宅のデザインや仕様もそれぞれなので、狙っている地域の建売住宅が自分たち好みのデザインや仕様ではない場合もあります。

建売住宅が量販品である以上、何もかも100点満点の家と出会える確率は低いでしょう。デザインより価格重視、立地が良ければ内装にはこだわらないなど、どこまで妥協できるかをあらかじめ決めておくと、迷わずに建売住宅を購入できます。

オプションを追加すると注文住宅並にお金がかかってしまう

建売住宅を購入する人の中には、住宅展示場等にあるモデルハウスを見て建売住宅を選ぶ人もいるでしょう。

ただし、モデルハウスは建売住宅にオプションを追加することで、より快適な空間やデザインに仕上げています。モデルハウスに近づけるためにはオプションをつける必要があるため、建売住宅でもプランによっては予算をオーバーしてしまう可能性があるのです。
注文住宅と同様に、お金をかける場所とそうでない場所を区別して、予算内に収めましょう。

周辺の住宅と同じような見た目・内装の家になりがち

建売住宅は、周囲の家と似たような外観や内装になりがちです。
住宅街であれば土地の広さも隣近所と同じくらいなので、マイホームに個性を求める場合は建売住宅ではなく注文住宅を選びましょう。

ただし、「周囲と同じ家でもとくに気にならない」という人にとっては、土地建物つきで安く新居を購入できるのでお得です。

入居までのスケジュールでみた注文住宅と建売住宅の違い

注文住宅に入居するまでの流れ

注文住宅は、何もないところから家を建てることになりますから、「どんな家に住みたいか」とイメージすることから家づくりがスタートします。
インターネットや雑誌を見てイメージを膨らませたり、住宅展示場に足を運んで情報を集めたりするのも良いでしょう。併せて、資金計画や将来のライフプランも検討しましょう。

また、注文住宅を建てる場となる土地探しも必要です。
希望する条件や予算などをまとめたら不動産会社に相談し、条件にマッチする土地を決めてから、家づくりを依頼する施工会社を探すのが一般的です。

なお、プランニングを設計事務所に依頼する場合は、別に工務店を探す必要もあります。

土地の購入契約をしたら、施工会社にプランニングを依頼します。
すでに決めている会社があれば、その一社に依頼すれば良いのですが、できれば複数の会社に依頼し見積りなどの比較をおすすめします。

設備や建材などの適正価格を把握しやすくなり、値引き交渉にも使えます。施工会社が決まったら建築工事請負契約を結び、いよいよ着工です。

おおまかな期間は、情報収集から建築工事請負契約を結ぶまでに半年から1年、それから施工して入居するまでに半年前後なので、トータルで1年から1年半くらいの期間を要します。

建売住宅に入居するまでの流れ

建売住宅の場合も「どんな家に住みたいか」とイメージすることから始めますが、注文住宅と異なる点は、建物(または完成図)ができていること。
土地と一緒に販売されるため、土地探しをする手間も不要です。

希望条件や予算などを決めたら、インターネットや不動産会社を介して、物件探しを始めます。

すでに完成している物件であれば、内覧をさせてもらいましょう。
完成前の物件は、図面を見て決めることになります。わからないことがあれば、遠慮なく質問することも大切です。

購入したい建売住宅が決まれば、購入の申し込みを行って契約。
その後、内覧をして不具合など気になる点があれば修繕依頼をします。
すべてが整ったところで引渡し。情報収集からの期間は、短ければ2~3ヵ月、長くても半年くらいで入居が可能です。

なお、契約時に工事がまだ着工されていない場合、着工から完成までに3~4カ月は見ておくと良いでしょう。

注文住宅と建売住宅の契約手続きの違い

注文住宅を土地探しから始める方は、土地の取得と建物の建築それぞれの契約書を交わす必要があります。

土地は、売買契約を交わす前に抵当権の有無や仮登記などが無いかをあらかじめ確認しておくようにします。

これらの登記情報は、法務局で全部事項証明書を発行してもらうことでチェックできます。
不明点があれば、不動産会社などに相談しましょう。また、土地が決まったら施工会社と工事請負契約を交わします。

これに対し、建売住宅は土地と建物がセットで売られていますから、契約書は不動産会社との売買契約のみです。
契約時には、不動産会社より重要事項説明書の説明を受けます。
事前にコピーをもらうことも可能ですから、しっかり確認したうえで不明点があれば契約前に相談しておきましょう。

住宅ローン実行までの違い

住宅ローンの融資実行は、住まいの引き渡し後になるのが通例です。
建売住宅の場合、すでに建物が完成していれば審査もスムーズですし、ローンの契約も1度で済みます。ローンの実行は、売買契約の後。契約時に手付金を払ったら、住宅ローンを一括で借り入れます。

これに対し、注文住宅のローン実行は煩雑です。ローンが実行される前に、土地の購入代金や、建物の着工金と中間金(中間金は上棟時に支払う)を用意する必要があります。

この場合、つなぎ融資を利用するのが一般的です。
つなぎ融資は、住宅ローンを補完するものですから、住宅ローンの事前審査と同時に行います。購入したい土地を決めたら、金融機関に申し込みましょう。

注文住宅と建売住宅のコストはどうして違うのか?

建売住宅が安く提供できる理由:土地の仕入れ

一般的に、注文住宅よりも建売住宅のほうが安いというイメージがあります。
建売住宅はなぜ、安く提供できるのでしょうか。

理由の一つが、不動産会社(建売住宅の販売会社)が行う土地の仕入れにあります。
不動産会社は独自のネットワークを活用し、通常では出てこないような土地も購入しています。

数十軒から数百軒の家が建てられるような広大な土地を仕入れ、それを区切って販売することもしています。
この場合、一戸あたりの土地代は安価になるなど土地の仕入れ方を工夫しているのです。

建売住宅でも設備や建材のグレードは低くない

建築コストも、建売住宅には安価になる仕組みがあります。

購入した広い土地に複数の家を建てる場合、設備や建材を大量に仕入れる必要があります。
これらの販売先からみれば、得意先なので、良質な商品でも安価に提供してくれます。
材料調達にかかるコストも抑えられますから、平均以上のグレードの設備や建材を使用していても、トータルの建設コストを抑えられるのです。

また、使用する設備や建材に、あまり高級なものを使いづらいのも建売住宅の特徴です。
販売価格に跳ね返るだけでなく、購入希望者も少なくなりがちで、売れ残るリスクが増えるからです。
建売住宅の基本は、多くの人が求める住まいの理想的なかたち。こだわりの設備や建材を使うより、量産品を採用した方が売れやすいのです。

建売住宅は人件費も抑えられている

家を施工する大工の報酬も、注文住宅より建売住宅の方が安く抑えられています。

こだわりをかなえるため優れた施工技術が求められる注文住宅に対し、建売住宅に求められるのはスピード。
同じ設計の家をたくさん建てるため、大工の立場からすればいい家を建てることよりも数をこなすことがメインとなってしまい、工事の品質は注文住宅よりも劣ることもあります。

また、購入希望者は建売住宅の完成品を見て選ぶため、たとえ内部に手抜き工事があったとしても発見しにくいという側面もあります。
このため、住み始めてからしばらくして不具合が生じ、メンテナンスコストに跳ね返るといったこともあります。

注文住宅が高くなる理由:人件費のウエイトが高い

注文住宅にかかるコストで、大きなウエイトを占めるのが人件費です。

施工会社では、営業が施主の要望をヒアリングし、それをもとに設計士がプランニングをしていきます。
何度も修正変更を行って、施主のOKが出れば、ようやく着工へ。
施工時も施主のこだわりを反映するため、技術力の高い大工の腕が求められます。

こうして完成するまでの間に、営業や設計士、施工管理士、大工など、多くの人が関わることになりますから、人件費も高くなってしまうのです。

スケールメリットが生かせない

注文住宅は、土地探しも含めてすべて個々に対応しなければなりません。
建売住宅のように広い土地を分割して購入することもできず、設備や建材も一戸ごとに仕入れて建てていきますので、スケールメリットを生かしづらく、それもコストが高くなる一因です。

こだわりがいっぱい詰まった家を建てられるのが注文住宅の魅力ですが、そのこだわりが多すぎると建築コストに跳ね返るのが注意点です。

「こだわるところにはとことんこだわり、こだわりの薄い部分は汎用品」にすることで、コストの調整ができます。

こだわりを抑えれば建売住宅より安くなることも

逆に、こだわりが少なければコストを抑えられるのも注文住宅。
場合によっては、建売住宅よりも安価に建てることだって可能です。

また、施工中の現場に足を運んで建設中の家を確認できることも、注文住宅ならでは。
たとえ建築の素人でも、顔を知っている人が現場に訪れると、大工も仕事に力が入るものです。

さらに、リフォームや増改築のしやすい設計にしておけば、将来かかる費用を抑えることもできるでしょう。

まとめ

注文住宅にも建売住宅にも、それぞれの強みがあります。
時間をかけたりこだわりのある家づくりをしたりしたい人には、設計の自由度が高い注文住宅がおすすめです。一方、早く新居へ引っ越したい人、デザインや設備をあれこれ考えるのが面倒な人には建売住宅をおすすめします。

どちらを選んだ方が良いのかは、予算や家づくりの方針次第です。マイホームを買うときは、注文住宅と建売住宅どちらのほうが合っているのかを考えて選びましょう。

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