2019.03.28 お役立ち情報
年収300万の住宅ローン借入額の目安は?返済額やポイントを解説
住宅取得費用は高額であるため、多くの方が金融機関から融資を受けて住宅を購入しています。
年収300万円は、平均年収よりもやや低い金額となりますので、融資を受けることに対して不安に感じている方もいるかもしれません。
そこで今回は、年収300万の住宅ローン借入額の目安について解説していきますので、マイホーム購入を検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
目次
そもそも年収300万円で住宅ローンを組むことはできる?
年収300万円の方も住宅ローンを組むこと自体は問題ありません。
年収自体が審査に関係ないわけではありませんが、より重要視されるポイントは、年収に対する借入金額の割合であることが理由です。
頭金の有無により、購入できる物件は限られるかもしれませんが、マイホームの取得自体をあきらめる必要はありません。
年収300万円の住宅ローンの借入額の目安
年収300万円の方が借入金額を決める目安として、以下の項目を紹介しますので、家計の状況を踏まえつつ、自分たちの暮らしに合った返済プランを検討してみましょう。
・年収倍率から計算する
・返済負担率から考える
・住宅ローンの借入限度額
順番に解説します。
年収倍率から計算する
一つ目の目安は年収倍率を用いるもので、年収300万円の借入金額の目安は1,500〜1,800万円が妥当といえるでしょう。
2020年度のフラット35利用者調査によると、年収倍率の平均値は6.7倍となっていますが、頭金も含めての算出となる点に注意が必要です。
返済負担率から考える
年収に占める年間返済額の割合を指す返済負担率を目安とすることも重要であり、無理なく返済できる割合は20〜25%が妥当といえるでしょう。
フラット35の場合、年収300万円の審査基準の割合は30%以下となりますが、自動車ローンなどすべての借入をもとに算出されることに注意して下さい。
住宅ローンの借入限度額
住宅ローンの借入限度額は金融機関ごとに独自に定められていますが、年収300万円のケースでは、返済負担率30%を目安にするとよいでしょう。
ただし、借入限度額=返済可能額ではありませんので、家計の収支状況を踏まえて、月々の返済が負担とならない借入額を見極める必要があります。
年収300万円の住宅ローンの返済額
年収300万円のケースで、借入金額ごとの返済額をまとめていますので、家計の状況を踏まえつつ、家づくりの予算をイメージしてみましょう。
借入額での返済額シミュレーション
月々の返済額 | 総返済額 | 返済負担率 | |
---|---|---|---|
1,500万円 | 4.6万円 | 1,926万円 | 18.4% |
2,000万円 | 6.2万円 | 2,568万円 | 24.8% |
2,400万円 | 7.4万円 | 3,082万円 | 29.6% |
※固定金利1.49%・融資率9割以下・返済期間35年・元利均等返済で試算
上記の表(※1)を見ると、1,500~2,000万円の借入であれば、家計に無理のない範囲であると判断できますが、上限に近い2,400万円の借入は収入の減少などがあれば、家計の破綻を招きかねないプランといえるでしょう。
なお、フラット35における2022年6月現在の金利情報(※2)を見ると固定金利は融資率9割以下で1.49%となり、年収300万円の借入可能額は概算で2,354万円となります。
したがって、2,400万円の借入は住宅ローン審査に通らない可能性があるので注意しましょう。
※1:フラット35「年収から借入可能額を計算」
※2:フラット35「最新の金利情報」(2022年6月)
年収300万円の住宅ローンで考えるべきポイント4選
年収300万円で住宅ローンを組む際に考慮すべきポイントをまとめていますので、概要を把握して家計の負担の少ない返済プランを検討して下さい。
・住宅ローン控除で還付が受けられる
・維持費を考慮した借入額にする
・地震保険料や固定資産税を考慮する
・諸費用を自己資金で用意する必要がある
順番に解説します。
住宅ローン控除で還付が受けられる
返済期間が10年を越える住宅ローンを組むと、「住宅ローン控除」を利用して所得税や住民税の還付を受けられます。
住宅ローン控除は、最大13年間、年末の住宅ローン残高の0.7%を所得から控除できる制度です。
2,000万円借りて月6万円返済する場合、初年度の返済総額は72万円。ローン残高が1,928万円の0.7%は、13万4,960円となります。
年収300万円なら所得税を20万2,500円納めているため、住宅ローン控除の利用で、源泉徴収された20万2,500円のうち13万4,960円が還付金として手元に戻るということです。
控除の上限は40万円などいくつか条件はあるものの、源泉徴収されている所得税額より控除額の方が多い場合、住民税の還付も受けられます。
ただし、住宅ローンの返済を進めてローンの元金が減ると、控除額も毎年下がるので注意しましょう。フラット35なら還付金をもらえる期間より返済期間の方が長いため、住宅ローン控除による還付金を住宅ローンの返済計画に組み込むのはおすすめできません。
維持費を考慮した借入額にする
資金計画を立てる際は、月々の返済だけでなく、税金や修繕費用などを含む住宅の維持費用についても考慮しなければならず、年間の維持費用は概ね30〜40万円程度を想定しておきましょう。
修繕費用については、建物が新しいうちは必要ないと考えがちですが、大規模修繕に備えて積み立てをしておかなければ、将来の出費に対して対応できません。
地震保険料や固定資産税を考慮する
家を購入すると、所有者は火災保険に加入する必要があります。
火災保険の特約として同時加入できるのが、火災保険では対応できない被害を補償してくれる地震保険です。地震保険は地域や住宅の構造によって保険料が違うものの、1ヵ月あたり7,000円から3万円前後の保険料がかかります。
また、1月1日時点で不動産を持っている人は、固定資産税の納税も必要です。ただし、新築住宅の場合、固定資産税は家を買ってから3年間半額になる特例を使えます。
固定資産税の納税額を決める固定資産税評価額は、市場価格の6割程度。税率は1.4%なので、初年度から3年目にかけての固定資産税額は2,000万円×60%×1.4%で毎年8万4,000円です。
諸費用を自己資金で用意する必要がある
住宅取得費用には、本体価格以外に登記費用など諸費用も含まれ、諸費用は現金で賄うことが一般的なので、住宅取得費用の1割程度は自己資金を用意する必要があります。
手元資金が心もとない場合は諸費用ローンで対応できるものの、金利が割高で余計な出費となりますので、住宅取得を検討中の方は手元資金を蓄えておきましょう。
年収300万円で住宅ローン審査に通りやすくする4つの方法
年収300万円で住宅ローン審査に通りやすくする方法を以下の通りまとめていますので、審査に不安を感じる方は、対策を練った上で申込に臨んで下さい。
・配偶者と収入合算する
・フラット35を利用する
・を増やして借入額を減らす
・複数の金融機関で審査する
順番に解説します。
配偶者と収入合算する
配偶者と収入を合算することで、住宅ローン審査に通りやすくなります。収入合算またはペアローンで審査に申し込むことで、単独では購入できない物件も選択肢となり得る点がポイントです。
両者の違いは、収入合算が夫婦でまとめて1本のローンを借りることに対し、ペアローンは夫婦それぞれで別のローンを2本立てて、お互いが連帯保証人となる形態です。
収入合算の場合でも、連帯債務型と連帯保証型でそれぞれ特性が違いますので、ペアローンを含めて、自分たちの家庭に合ったプランを検討してみましょう。
フラット35を利用する
民間ローンに比べてフラット35は、勤続年数や雇用形態などの審査基準が柔軟であるため、固定金利に問題がなければ、フラット35の利用も検討して下さい。
金利上昇のリスクを排除して安定した返済プランを立てられるおすすめの選択肢の一つです。
頭金を増やして借入額を減らす
頭金を用意すると、住宅ローンの借入額を減らせます。
2,000万円の家を買うために500万円の頭金を用意すれば、必要な借入額は1,500万円です。フラット35、金利1.49%で返済額を計算する場合、毎月の返済額を4万6,000円まで減らせます。
頭金を用意すればするほど住宅ローン返済が楽になるため、家を買うときはなるべく頭金を用意しましょう。
複数の金融機関で審査する
一つの金融機関にこだわらず、複数の金融機関で審査することも検討してみましょう。
審査基準は金融機関ごとに違いますので、A銀行で審査が通らなかったとしても、B銀行では同条件で審査に通る可能性もあるからです。
年収300万円の住宅ローンに関するよくある質問
年収300万円の住宅ローンに関するよくある質問をまとめていますので、他の方の疑問点を参考に自分たちの家づくりをイメージしてみましょう。
・年収300万円でも頭金なしで住宅ローンを組むことはできる?
・年収300万の住宅ローンの返済額は月々いくらに抑えるべき?
・年収300万の40代で住宅ローンは組める?
順番に解説します。
年収300万円でも頭金なしで住宅ローンを組むことはできる?
頭金なしのフルローンでも住宅ローンを組むことは可能ですが、購入できる物件は限られてしまうでしょう。
ただし、若いうちにフルローンでマイホームを購入する選択肢は悪いものではなく、借入金額が少ないことで総返済額も少なくなることや、早期完済により老後資金を貯める余裕が生まれやすいなどのメリットがあります。
年収300万の住宅ローンの返済額は月々いくらに抑えるべき?
年収300万円のケースでは、月々の返済を6万円前後に抑えることをおすすめします。
返済負担率も25%前後と無理のない範囲に収まりますので、手元資金や家計の状況を見極めつつ、自分たちの暮らしに合った金額を調整して下さい。
年収300万の40代で住宅ローンは組める?
年収300万円の40代で住宅ローンを組むことは可能ですが、年齢によっては35年ローンを選ぶと定年までに完済できない可能性がありますので、借入額と返済期間に配慮が求められます。
返済期間によっては、借入金額に制限が出てきますので、予算を抑える工夫を取り入れて理想の住まいを作り上げていきましょう。
まとめ:年収300万円の住宅ローンは生活費を考慮して借入額を決めよう
年収300万円の住宅ローンでは、借入の希望額に届かないケースもあるかもしれませんが、借入可能額上限に近い金額設定はおすすめできません。
月々の返済だけでなく、住宅の維持費用や生活費用なども考慮しておかなければ、念願のマイホームを手に入れても、返済に追われて快適な暮らしは実現しないでしょう。
家づくりに予算の制限は付き物ですから、自分たちの暮らしに合った工夫を取り入れつつ、住まいの優先順位をつけて予算のやり繰りをして下さい。
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