2026.04.27 お役立ち情報
断熱等級5とはZEH水準を満たす省エネ基準!岐阜・愛知での必要性とメリット
この記事では、断熱等級5の基本知識から、岐阜・愛知・三重での必要性、そして具体的な利点や依頼先の選び方までを詳しく解説します。
家づくりを考える際、毎日の心地よさや光熱費に直結する断熱の仕組みを正しく知ることは、後悔しない住まいづくりに欠かせない要素です。
特に夏は暑く冬は冷え込む東海地方では、基準を満たした家を選ぶかどうかで、日々の暮らしやすさやご家族の健康状態が大きく変わります。
最新の基準を正しく学び、ご自身の暮らしに合った最適な家づくりを進めるための参考にしてください。
※免責事項:当記事に記載されている補助金制度や国の基準等は、執筆時点の情報に基づきます。最新の制度内容は公式機関の発表を必ずご確認ください。
目次
この記事でわかること
✓断熱等級5の定義と、これからの家づくりで国が強く勧める理由
✓岐阜・愛知など東海地方における高断熱の必要性と具体的な利点
✓初期費用を抑えつつ快適な家を建てるための、賢い依頼先の選び方
断熱等級5とはZEH水準を満たす高い省エネ基準のこと
日本の家づくりにおいて、長らく最高水準とされてきた断熱の基準は、環境保護の世界的な流れの中で見直しを迫られてきました。
2022年に行われた基準の新しい設定は、単なる法律の改正にとどまりません。日本の家が本当の意味での環境性能と住む人の健康を守るための第一歩と言えます。
それぞれの基準がどのような意味を持つのか、詳しく見ていきましょう。
2022年に新設された断熱等級5の定義と国が推奨する理由
2020年10月に日本政府が宣言した「2050年カーボンニュートラル」を受け、国土交通省などは合同で専門の検討会を立ち上げました。
この検討会では、日本のエネルギー消費の約3割を占める家庭や業務部門での省エネ対策を強めることが急務とされました。
参照)脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会
この計画をもとに、2022年4月に新設されたのが「断熱等級5」です。
断熱等級5は、国が普及を強く進めている「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準」の基準を満たす省エネ基準として定められています。
この基準を満たすには、屋根や外壁、窓など外気に接する部分の断熱性能を高める必要があります。さらに、太陽光発電などを除いた基準となるエネルギー消費量から、20%以上を減らす性能も求められます。
参照)令和7年度 子育てグリーン住宅支援事業 – 国土交通省
国がこの基準を強く勧める背景には、家からの二酸化炭素を減らすという環境への配慮と、光熱費の高騰から国民の生活を守るという経済的なねらいがあります。
政府は2025年4月以降に新築する全ての住宅に対して、省エネ基準(断熱等級4相当)への適合を義務化しました。
さらに2030年度には「断熱等級5」を最低基準とする目標(ZEH水準義務化)が政府方針として示されています(※確定した法制度ではなく目標段階)。今後の基準強化を見据えると、より高い断熱性能への対応を検討する価値があります。
断熱等級4や最高等級7との具体的な性能の違いと位置づけ
2022年の法律の改正により、家の断熱等級は従来の「等級4」から「等級7」まで枠が広がり、評価の仕組みが大きく変わりました。
これにより、家を建てる方はご自身の求める心地よさと予算に合わせて、より高い断熱性能を選べるようになりました。
各断熱等級の位置づけを比較した表をまとめました。
等級の数字が大きくなるほど性能は上がりますが、その分家を建てるための最初の費用も跳ね上がります。そのため、ご自身の住む地域の気候に合わせて、適切な基準を選ぶことが大切です。
熱の逃げにくさを示す「UA値」による断熱性能の客観的な評価方法
断熱性能を客観的に、そして数字で評価するための最も一般的な指標が「UA値」です。
UA値は、家の内部から床、外壁、屋根、窓などを通って外へ逃げる熱の量の合計を、外気と接する面積全体で割った数値です。
この数値は、小さければ小さいほど熱が逃げにくく、断熱の性能が高いことを意味します。
家の表面積に対する熱の逃げやすさの平均値であるため、家の形や大きさに左右されずに、異なる建物の性能を公平に比べることができます。
6地域における断熱等級4(UA値0.87)から断熱等級5(UA値0.60)への引き上げにより、熱が外へ逃げる割合を大きく減らすことができます。
岐阜・愛知・三重の地域における断熱等級5の必要性
家の断熱性能は、その土地が持つ気候の特性に合って初めて本来の価値を発揮します。
東海地方で家づくりを計画する際、この地域特有の厳しい気象条件を知ることが、高い断熱の必要性を理解する第一歩となります。
夏は暑く冬は冷え込む東海エリアの気候特性から見る高断熱の重要性
岐阜県、愛知県、三重県を中心とする地域は、日本のなかでも特に夏と冬の寒暖差が激しいという特徴を持っています。
気象庁の過去のデータに基づく長期間の統計からも、この地域の夏の暑さと冬の寒さの厳しさがわかります。
夏においては、太平洋高気圧の影響に加え、山を越える風による現象が起きやすく、都市部では連日のように猛暑日が観測されます。
一方、冬においては、「伊吹おろし」と呼ばれる冷たく乾燥した強い北西の風が吹き下ろします。
この強烈な冷たい風は、私たちが体で感じる温度を実際の気温以上に大きく下げ、家の隙間や断熱の薄い壁から容赦なく熱を奪い去っていきます。
一般社団法人日本サステナブル建築協会が実施した全国調査は、このような気候の元での日本の家の弱さを浮き彫りにしています。
調査によると、冬に家にいる間の居間の平均室温には深刻な地域ごとの差が存在します。高断熱の家が普及している北海道では19.8℃に保たれているのに対し、比較的温暖な気候で知られる香川県で13.1℃にまで下がる実態が報告されています。
参照)ヒートショックを起こさない室温は? – DIAMOND online
夏は極端な高温に見舞われ、冬は外と変わらないほど室温が冷え込む東海地方の気候を考慮すると、外の環境の悪影響を遮断する断熱等級5の性能は、安全で心地よい生活を送るための必須の条件と言えます。
岐阜や愛知の該当地域(6地域)で断熱等級5をクリアするための基準値
日本全国は、気象条件の厳しさに基づいて1から8までの「地域区分」に分けられています。そして該当する地域ごとに、クリアすべきUA値が厳密に設定されています。
岐阜県、愛知県、三重県の人が多く住む地域の大部分は「5地域」から「7地域」に含まれます。特に生活の中心となるエリアの多くは「6地域」に指定されています。
この「6地域」において、断熱等級5の認定を受けるためには、UA値「0.60以下」を達成しなければなりません。 私たちは、基準を満たすことは当然の前提とした上で、さらに素材そのものが持つ自然の力を組み合わせることが、東海地方での家づくりを成功に導く最も確実な方法だと考えています。
住宅を断熱等級5にするメリットは光熱費削減と健康維持
断熱等級5以上の家を手に入れることは、単に生活の心地よさを高めるだけではありません。
長期的な家計の負担を減らすことと、住むご家族の健康を守る予防の役割も果たします。
高い断熱性により冷暖房効率が向上し長期的な光熱費の削減に繋がる
断熱等級5の家は、熱の出入りが大幅に抑えられるため、エアコンなどの空調にかかるエネルギーを大きく減らせます。
ZEH水準の認定要件には、太陽光などを除き、基準となるエネルギーの消費量から20%以上を減らす性能が含まれています。
家そのものの魔法瓶のような保温力と、効率の良い冷暖房機器の組み合わせにより、実際のエネルギー使用量をしっかりと減らせます。
近年の電気代やガス代の急激な上がり幅を考えると、毎月必ずかかる光熱費を建物の構造から減らせる高断熱の家の経済的な価値は極めて高いです。
冬は足元から暖かく夏はべたつかない快適な室内環境を実現する
断熱等級5の性能に、適切な自然由来の建築素材を組み合わせることで、人間の五感に訴えかける本質的な心地よさを得ることができます。
人間の体感温度は、室温だけでなく、壁や床、天井などの「表面の温度」に大きく左右されます。断熱性が低い家では、暖房で空気をいくら暖めても壁や窓が冷たいため、寒さを感じてしまいます。

私たちがお届けする「ナチュリエ」の住まいでは、すべての部屋の床材に見えない構造材まで、本物の無垢材を標準で採用しています。
無垢材は「生きた木」と呼ばれるように、内部に無数の空気の層を含んでいます。コンクリートの約12倍とも言われる木材特有の高い断熱性により、冬は足元からほんのりとした温かみを感じさせます。また、無垢材が持つ自然の調湿機能のおかげで、夏場の不快なべたつきも抑えられます。
数値上の断熱性能だけでなく、こうした天然木材の手触りや温もりを取り入れることが、質の高い快適な室内環境につながります。
結露やカビの発生を抑えシックハウス症候群などの健康被害を防ぐ
高断熱化による重大な利点は、住む人の病気のリスクを減らすという健康面での効果です。
国土交通省などの全国調査によって、家の断熱性能と住む人の健康状態との間には、明確な関係があることがデータとして証明されています。
冬の室温の低下は、血圧の激しい上がり下がりを引き起こすヒートショックの直接的な引き金となります。
世界保健機関(WHO)は、寒さによる健康の被害を防ぐため、冬の最低室温を18℃以上に保つことを各国に勧めています。
また、高断熱化によって家の中の表面の温度が下がりにくくなるため、アレルギーの原因となる結露とそれに伴うカビやダニの発生を根本から防ぐことができます。
当サービスでは、家族が長く過ごすリビングの壁に、調湿や消臭効果に優れた漆喰を標準で採用しています。さらに、見えない壁の内側にはホルムアルデヒドを吸収・分解するタイガーハイクリンボードを取り入れるなど、化学物質に敏感なお子様をシックハウス症候群から守るための設計を徹底しています。
住宅を断熱等級5にするデメリットは初期費用と業者選び
大きな恩恵をもたらす断熱等級5の家ですが、取り入れるにあたっては避けて通れない壁も存在します。
それが、最初の建築費用の増加と、高い施工技術を持つ建築会社を見極める難しさです。
アルミ樹脂複合サッシやLow-E複層ガラスの導入による建築費用の増加
厳しい基準の数値を達成するためには、家の熱の逃げ道の約半分を占めるとされる窓の性能を強化することが避けられません。
従来の日本の家で一般的であった一枚のガラスや、熱を伝えやすいアルミサッシでは、これらの基準をクリアすることは不可能です。
そのため、ガラスの間に特殊なガスを入れ金属の膜を張った「Low-E複層ガラス」や、外側にアルミ、内側に熱を伝えにくい樹脂を用いた「アルミ樹脂複合サッシ」などの導入が求められます。
これらの高性能な部材は一般的な建材と比べて高価であるため、家を建てる際の最初の費用が増える主な要因となります。
しかし、私たちは木材問屋として創業した強みを活かし、独自ルートで高品質な資材を一括して仕入れています。中間マージンを省くことでコストを抑え、月々4万円台から実現可能なプランをご用意しているため、費用を抑えながら自然素材の高断熱住宅が建てられます。
断熱材の性能を正しく引き出すための高度な気密施工技術が求められる
設計上の断熱性能と同じくらい重要でありながら、カタログの数字には現れにくいのが「気密性能(隙間のなさ)」です。
いかに分厚く高性能な断熱材を使っても、家全体に隙間があればそこから熱気や冷気が容赦なく入り込み、断熱の効果は半減してしまいます。
高い気密性能を確保するためには、窓の周りや配管の通る部分などを、ミリ単位の精度で塞いでいくという職人の緻密な手作業が求められます。
当サービスでは、下請けの会社に工事を丸投げするのではなく、資金計画から設計、施工までを一貫して自社で管理するワンストップ体制を整えています。現場での厳しい品質管理を自らの目で行うことで、設計図通りの性能を実現できるよう努めています。
岐阜周辺で断熱等級5以上の住宅を建てる工務店の選び方
東海地方で、冬の冷たい風や夏の猛暑に耐えうる快適で安全な家を適正な価格で建てるためには、基準を満たすこと以上に、どのような設計思想を持つ会社を選ぶかが重要になります。
HEAT20-G1などより厳しい断熱基準を標準仕様としているか確認する
家づくりを調べていると、「HEAT20-G1」などのような、より厳しい民間の断熱基準の数値を目にすることがあるかもしれません。
確かに数値を追い求める考え方もありますが、私たちは「数字のための家づくり」ではなく、住む人が実際に肌で感じる「心地よさ」を最も大切にしています。
そのため、当サービスでは一部の基準数値に縛られるのではなく、熱伝導率が極めて低く、断熱材に匹敵する保温力を持つ「天然木材」をふんだんに使用した設計を標準仕様としています。
無垢材が持つ自然の断熱力と調湿機能を組み合わせることで、過剰な設備投資を抑えながら、夏は涼しく冬は暖かい、健やかに過ごせる住環境を作り出しています。
断熱性能だけでなく耐震等級3などの基本性能や長期保証の有無を見る
家づくりにおいて、「地震への強さは、もっと高い等級が必要ではないか?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、岐阜や愛知、三重のエリアにおいて、必要以上に過剰な性能を求める必要はありません。地震に対する強さとしては、建築基準法で定められた基準の1.5倍の強度を持つ、現行制度での最高ランク「耐震等級3」を確保していれば、ご家族の命と生活を十分に守ることができます。
当サービスでは、すべてのお客様の家で精密な構造計算を実施し、この「耐震等級3」を標準の仕様としています。
さらに、長く住み続けることに伴い、保証期間の長さも会社選びの重要な指標となります。
私たちは、住宅の耐久性を高める取り組みを行い、長期水準となる最長60年の保証を設けています。また、住宅設備の10年保証も備えており、建てた後も安心して暮らせる手厚いサポートをお約束します。
漆喰や無垢材などの自然素材を活用し総合的な快適性を提案できるか
単なる数値としての断熱性にとどまらず、住環境の質そのものを高める提案の力が問われます。
床の材料に化学的な接着剤を用いた板ではなく無垢材を使用し、リビングの壁に調湿や消臭効果の高い漆喰を採用するなど、自然素材をふんだんに取り入れた設計です。
このような自然の素材は、高断熱の空間において空気の質を綺麗に保ち、断熱性との相乗効果による高い心地よさを生み出します。
私たちは木の特性を知り尽くした専門家として、無垢材の反りや色の変化といった性質も正しく理解した上で、ご家族のライフスタイルに寄り添った最適な間取りや素材を提案します。
自然素材の温もりと、適正な価格設定を大切にしています。
岐阜・愛知・三重エリアで、高い断熱性能と自然素材の心地よさを両立した家づくりをご検討なら、最長60年保証で安心のヤマカ木材へご相談ください。
月々4万円台から実現可能なプランをご提案します。
断熱等級5に関するよくある質問にわかりやすく回答
高性能な家の建築にあたって、子育て世代の方が抱きやすい疑問について解説します。
断熱等級5の家を建てる際に国や自治体の補助金は利用できますか?
はい、利用できます。国が主導する大型の補助金制度を計画的に活用することで、家を建てる際の最初の費用の負担を大きく減らすことができます。
代表的なものとして、国土交通省が実施する「子育てグリーン住宅支援事業」が存在します。
この制度は、18歳未満のお子様がいる子育て世帯、または若者夫婦世帯を主な対象としています。
補助金の額は、取得する新築住宅の省エネ性能によって異なり、ZEH水準住宅(断熱等級5以上)であれば40万円の補助が受けられます(※2024年度実施内容。年度により内容変更あり。最新情報は国交省発表をご確認ください)。
補助金を受けるためには、あらかじめ国に登録された事業者と契約を結ぶことや、厳密な工事のスケジュール管理が求められます。そのため、国の登録事業者との契約が必要で、補助金申請の実績がある建築会社を選ぶことが重要です。
断熱等級5であれば冬でもエアコン一台で暖かく過ごせますか?
断熱等級5の要件を満たしていれば、熱が建物の外に逃げにくくなるため、計算上は小型のエアコン1台でも家全体を暖めることが十分に可能です。
ただし、これを実際の生活で叶えるためには、断熱性だけでなく隙間のない気密性が極めて高い水準で確保されていることが大前提となります。
さらに、天井で空気を混ぜるファンを活用したりと、家全体の空気を効率よく回す計画が設計の段階でしっかりと組み込まれていることが必須の条件となります。
高い気密の施工技術を持ち、空気の流れを計算して設計できる会社であれば、エアコン1台での全館暖房は十分に実現できます。
建売住宅でも断熱等級5を満たしている物件はありますか?
近年では、建売住宅の市場においても国の省エネ推進の影響を受け、断熱等級5を満たす物件が少しずつ増えています。
実際に、国の補助金事業においても「新築分譲住宅の購入」が対象として定められており、要件を満たせば補助金を受け取ることが可能です。
しかしながら、建売住宅を購入する際には慎重な見極めが求められます。建売住宅は完成済みの物件を購入するため、壁の内側に隠れてしまう断熱材の種類や施工の丁寧さを、後から目で見て確認することは非常に難しいからです。
また、建築にかかる費用を削ることを優先するケースが多いため、無垢材や漆喰といった自然素材が標準で使われている割合は依然として低い傾向にあります。
東海地方の厳しい気候からご家族の健康を守り、ご自身のライフスタイルに合わせた確実な性能と自然素材の恩恵を得たいのであれば、設計の段階から品質を確かめられる注文住宅を選ぶことを強くお勧めします。







