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2023.07.31 お役立ち情報

火災保険料の相場はいくら?金額の決まり方や安く抑えるコツも解説


火災保険料の相場はいくら?金額の決まり方や安く抑えるコツも解説

家を購入する際に火災保険を合わせて検討することが一般的ですが、火災保険を取り扱う会社は多くあり、さらには補償の選び方によってプランが異なります。そのため、どの保険会社、どのプランを選択すればよいのか迷ってしまう人も少なくありません。

火災保険を依頼する保険会社で悩んでいる人や一般的な火災保険料を知りたい人は、この記事を参考にしてください。

【この記事でわかること】

● 火災保険料の相場

● 火災保険料の決まり方

● 火災保険を安く抑えるコツ

【保険会社別】火災保険料の相場

火災保険を取り扱う保険会社を大別すると、大手損保とインターネット損保に分かれます。それぞれに特徴があり、火災保険料の相場が異なるため、両方を比較検討することが重要です。

この章では、価格.comのシミュレーションを基に火災保険料の相場を解説します。

なお、比較する上での条件は以下の通りです。

【条件】

● 建物種類:戸建て

● 所在地:岐阜県

● 建物構造:H構造

● 築年数:1年(新築)

● 追加補償:地震、水災、汚損・破損

相場は、以下2点を基準に解説します。

  • 大手損保の火災保険料の相場
  • インターネット損保の火災保険料の相場

順番に見ていきましょう。

大手損保の火災保険料の相場

大手損保は店舗を構えており、対人で商品説明をしてくれるという特徴があります。そのため、インターネットでの質疑応答が苦手な人には、大手損保がおすすめです。

なお、大手損保の火災保険料は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
ソニー損保 58,588円 258,676円
損保ジャパン 51,700円 229,410円
東京海上日動 48,270円 220,570円

上記のように、1年契約では4.8〜6万円程度が相場で、契約期間が5年の場合は22〜26万円程度が相場といえます。

インターネット損保の火災保険料の相場

インターネット損保は、商品説明から契約までをインターネット上と郵送で完結し、店舗は持ちません。そのため、スピーディーに保険会社と商品を選択したい人におすすめです。

また、インターネット損保は24時間対応や電話ではなくチャットボットでの対応をしている会社も多く、顧客のさまざまな要望に応えられるという特徴があります。

なお、インターネット損保の火災保険料は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
日新火災 43,760円 197,760円
楽天損保 52,320円 236,280円
ジェイアイ傷害火災 57,420円 265,284円

上記のように、1年契約では4〜6万円程度が相場で、契約期間が5年の場合は19〜27万円程度が相場といえます。

以上のことから、インターネット損保のほうが相場は若干安くなる傾向があるとわかります。ただし、上記は一例であり、火災保険は補償内容や構造によって金額が大きく変動する点に注意が必要です。

【建物別】火災保険料の相場

火災保険料は一戸建てかマンションかによっても変わるため、購入する不動産種別に合わせて検討することが重要です。

この章では、建物別の火災保険料について、価格.comのシミュレーションを基に、前述した条件を使用して解説します。

  • 一戸建ての火災保険料の相場
  • マンションの火災保険料の相場

順番に見ていきましょう。

一戸建ての火災保険料の相場

火災保険を一戸建てで見積もりする場合、H構造かT構造かを選択する必要があります。H構造は非耐火構造、T構造は耐火構造のことです。

T構造のほうが火災に強い構造であるため、火災保険料は安くなります。H構造とT構造の火災保険料を大手損保の契約期間5年で比較したところ、以下の通りになりました。

H構造 T構造
ソニー損保 258,676円 144,230円
損保ジャパン 229,410円 133,650円
東京海上日動 220,570円 129,370円

上記のように、構造が変わると全体的に火災保険料が10万円程度変動することがわかります。

マンションの火災保険料の相場

一戸建てとは違い、マンションの火災保険を見積もりする場合はM構造の扱いになります。築年数が余程古い木造マンションでない限り、実際の構造は火災保険に影響しません。

また、マンションは一戸建てよりも火災に強いことから、火災保険料は比較的安くなります。シミュレーション結果は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
楽天損保 3,380円 15,210円
ソニー損保 3,353円 14,525円
セゾン自動車火災 2,950円 12,650円

上記のように、一戸建てと比べてマンションの火災保険料は非常に安くなります。そのため、マンションを購入する際には火災保険に関する費用を抑えられるでしょう。

【ニーズ別】火災保険料の相場

火災保険は火災以外にも、地震や水害などへの補償を追加可能です。特に、地震保険を追加するオーナーは多く、エリアによっては水災や雪崩の補償を追加するケースもあります。

この章では、ニーズ別の火災保険料について、前述した価格.comのシミュレーションを使って解説します。

  • 最低限の補償の場合
  • 地震の補償をつける場合
  • 水災の補償をつける場合
  • 幅広い災害に対する補償をつける場合

上記4点を順番に見ていきましょう。

最低限の補償の場合

火災保険において最低限の補償しかつけない場合、補償を受けられる災害は”火災”のみです。

仮に、一戸建てのH構造で最低限の補償のみをつけた場合の火災保険料をシミュレーションすると、結果は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
ソニー損保 3,796円 16,470円
日新火災 4,680円 20,860円
ジェイアイ傷害火災 7,380円 33,948円

上記のように、1年契約では1万円未満の保険料が相場で、契約期間が5年の場合は1〜3万円程度が相場といえます。

地震の補償をつける場合

最低限の補償に、”地震”の補償を加えたときのシミュレーション結果は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
ソニー損保 16,426円 75,720円
日新火災 17,310円 80,110円
ジェイアイ傷害火災 20,010円 93,198円

地震の補償を追加することで、保険料の相場は1年契約で1.3万円程度高く、5年契約で6万円程度高くなります。

水災の補償をつける場合

最低限の補償に対して”水災”を加える場合、自動的に以下の補償が追加されるケースも少なくありません。

  • 風災
  • ひょう災
  • 雪災
  • 盗難
  • 物体飛来
  • 水濡れ

この理由として、洪水などの被害は二次被害を受ける場合が多いという特徴が挙げられます。水災の補償にはこれらの補償も追加されます。シミュレーション結果は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
ソニー損保 41,959円 182,076円
日新火災 28,980円 128,910円
ジェイアイ傷害火災 37,370円 162,720円

水災の補償を追加することで、保険料の相場は1年契約で3〜4万円程度高く、5年契約で10〜16万円程度高くなります。

そのため、水災を補償に加えるかどうかは、コスト面では慎重に判断すべきといえるでしょう。

幅広い災害に対する補償をつける場合

地震や水災以外にも、テレビや窓を子供が破損してしまった場合などに対応した補償を追加できます。

この場合は、”破損、汚損”の補償をつけますが、このケースでも自動的に以下の補償が追加されます。

  • 風災
  • ひょう災
  • 雪災
  • 盗難
  • 物体飛来
  • 水濡れ

契約期間と保険会社ごとにシミュレーションした結果は以下の通りです。

契約期間1年 契約期間5年
ソニー損保 21,922円 95,111円
日新火災 19,530円 86,760円
ジェイアイ傷害火災 31,850円 146,510円

シミュレーション結果から、最低限の補償に幅広い災害に対する補償を追加する場合、保険料の相場は1年契約で1.5〜3万円程度高く、5年契約では6〜11万円程度高くなります。

火災保険における大手損保とインターネット損保の違い

大手損保とインターネット損保の火災保険における違いを、以下の2点に絞って解説します。

  • 商品の内容
  • 申込可能な時間

順番に見ていきましょう。

商品の内容

大手損保とインターネット損保が取り扱っている商品は、内容面で大きな違いはありません。

ただし、弁護士特約や類縁傷害保険などの加入件数が比較的少ない商品は、大手損保でしか取り扱っていない場合があります。

そのため、検討する商品の数を増やしたい場合は、大手損保のほうがおすすめです。

申込可能な時間

大手損保は店舗の営業時間が申込可能時間ですが、インターネット損保は大半が24時間申込を受け付けています。

申込に時間や手間をかけたくない人には、インターネット損保がおすすめです。

火災保険における金額の決まり方

この章では、火災保険料を決定する代表的な以下6つの要素を解説します。

  • 一戸建てかマンションか
  • 補償内容
  • 建物の構造
  • 所在地
  • 延床面積
  • 築年数

順番に見ていきましょう。

一戸建てかマンションか

一戸建てはマンションよりも火災の被害に遭いやすいとされているため、一戸建てのほうが火災保険料は高くなる傾向にあります。

また、一戸建ての場合でも耐火住宅であるかどうかで、火災保険料は大きく異なります。そのため、不動産種別と併せて構造についても把握しておきましょう。

補償内容

補償内容をオプションとしてどのくらい追加するかという点も、火災保険料を決定する要因の1つです。最低限の補償に地震や水災に対する補償も追加すると、保険料は高くなります。

そのため、必要な補償をしっかり吟味し、最適な組み合わせで加入することが重要といえます。

建物の構造

建物の構造によっても火災保険料が変動します。

前述した通り、一戸建てはH構造かT構造かで火災保険料が異なります。また、非耐火住宅のH構造でも木造か軽量鉄骨造かで保険料が異なる点に注意が必要です。

このことからも、購入する戸建ての構造を把握しておくことは、重要といえます。

所在地

火災保険の対象となる建物の所在地によっても、火災保険料は異なります。

例えば、所在地以外は同じ条件を用いて東京都でシミュレーションした場合、契約期間が5年であれば火災保険料は以下の通りです。

岐阜県 東京都
ソニー損保 258,676円 383,736円
損保ジャパン 229,410円 377,220円
東京海上日動 220,570円 373,010円

この結果から、東京都のほうが保険料は13〜15万円程度高くなるといえます。

所在地によって保険料が異なる理由として、保険料には生活水準や地価の違いが反映されることが挙げられます。

このことからも、購入する住宅の所在地は火災保険料を決める重要な要素の1つです。

延床面積

火災保険の金額は、建物の延床面積によっても決まります。建物の延床面積が大きくなるほど、火災保険料は高くなります。

また、同じ延床面積でも、2階建て住宅の火災保険料と平屋の火災保険料は異なります。平屋のほうが鎮火しやすく延焼の被害を受けにくいことから、より安くなりがちです。

築年数

建物の築年数も、火災保険料には影響する場合があります。火災保険によっては、築年数に応じた保険料を設定している場合があります。

築年数が経っていない建物や新築の建物は耐震性や耐火性が高く、修繕や改修が必要ないため、火災リスクが低いと判断されやすいです。

一方で、築年数が経っている建物は老朽化や劣化が進んでいる可能性があり、火災のリスクが高いと見なされるため、保険料が高い傾向があります。

中古戸建てを購入する場合は築年数を確認し、火災保険料がいくらになるのかを事前にチェックしましょう。

火災保険料を安く抑えるコツ

火災保険料を安く抑えるには、いくつかのコツが必要です。

  • 補償内容が本当に必要かどうかを十分に検討する
  • 複数社の火災保険を比較する
  • 割引プランなどを適用する
  • 火災保険料の支払回数を減らす

この章で詳しく解説するので、火災保険の加入を検討している人は参考にしてください。

補償内容が本当に必要かどうかを十分に検討する

火災保険を契約する前に、契約する予定の補償内容が本当に必要かどうかを十分に検討しましょう。

火災保険の契約に含まれる補償内容や範囲には個別の料金が設定されているため、必要のない補償を含んだまま契約してしまうと余計な費用がかかってしまいます。例えば、地震や水災の補償が不要な場合は、それらの補償を除外して保険料を抑えられます。

自分の住宅状況やライフスタイルに合わせて必要な補償内容を見極めることで、保険料を節約できるでしょう。

複数社の火災保険を比較する

火災保険は保険会社によって保険料や商品内容が異なるため、よりよい契約を結ぶためには、複数社に見積もりを依頼して比較検討することが重要です。

インターネット上の保険比較サイトや保険代理店のサービスを活用して、複数の保険会社の料金や補償内容を確認しましょう。ただし、保険料だけではなく、信頼性やサービスの質を考慮することも重要です。

割引プランなどを適用する

割引プランや特典サービスを提供している保険会社があれば、プランやサービスを適用することで、費用を抑えられます。

新築には新築割引が、住宅ローンを組んでいる場合には住宅ローン割引などが適用される場合があり、火災保険料を下げられるでしょう。

また、他の保険と複数契約した場合の割引や長期契約した場合の割引などもあるので、保険会社に相談して自分に合った割引プランを活用しましょう。

ただし、このような特典はオーナーが申告しなけければ受けられないことがあるため、注意しましょう。

火災保険料の支払回数を減らす

火災保険料は支払回数によっても異なることがあるため、安く抑えたい場合は少ない支払回数にすることがおすすめです。年払いや半年払いなど、一度にまとまった金額を支払う場合は、保険料の負担率が軽減されて保険料負担が少なくなることがあります。

また、一括払いが難しい場合でも、支払回数を減らすことで割引を受けられるケースがあります。

保険会社によっては、月払いや分割払いの手数料がかかる場合がある点にも注意が必要です。

火災保険料の相場がいくらか把握した上で必要な補償内容を検討しよう

住宅を購入する際には、万が一に備え火災保険の加入は必須ともいえます。

ただし、火災保険料は追加する補償内容によって大きく変わるため、注意が必要です。火災保険料の相場を把握して、どれくらい支払うことになるかについてイメージを持ちましょう。

ヤマカ木材では、火災保険を組む上でのポイントをはじめとした、資金計画についての相談に対しても対応しています。

火災保険料を安く抑えたい人や家づくりに不安や悩みをお持ちの人は、ぜひヤマカ木材までお問い合わせください。

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