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2025.07.31 お役立ち情報

二人暮らしの電気代は平均いくらが目安?光熱費が高い原因や節約術も解説


二人暮らしの電気代は平均いくらが目安?光熱費が高い原因や節約術も解説

二人暮らしは単純に各費用が倍になるわけではないものの、生活人数が増えることで電気代をはじめとする光熱費は上昇する傾向にあります。

ただし、二人暮らしならではの工夫や生活習慣を実行することで、光熱費を抑えることも十分可能です。

この記事では、二人暮らしの電気代・ガス代・水道代の平均額や、節約術について解説します。二人暮らしで水道光熱費を節約したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • ● 二人暮らしの電気代・ガス代・水道代の平均額は約2万円が目安
  • ● 二人暮らしの電気代・ガス代・水道代が高い理由
  • ● 二人暮らしにかかる電気代・ガス代・水道代の節約術

目次

二人暮らしの電気代・ガス代・水道代の平均額は約2万円が目安

総務省統計局が2024年度に実施した「家計調査」では、電気代・ガス代・水道代の平均は約2万円でした。

ただし、地域により水道光熱費には差があるため、住む場所でかかるコストには違いが見られます。はじめに、電気代・ガス代・水道代の平均額を地域別、季節別に見ていきましょう。

【地域別】電気代・ガス代・水道代の平均額

二人以上の勤労者世帯における、2024年度の岐阜市・東京都・全国平均の1ヶ月あたりの水道光熱費を比較した表は以下のとおりです。

【地域別:電気代・ガス代・水道代の平均額】

岐阜市(円) 東京都(円) 全国平均(円)
電気代 13,437 10,249 11,940
ガス代 5,315 5,173 4,669
水道代 5,836 4,719 5,234

※参考:家計調査 1-1都市階級・地方・都道府県庁所在市別 2024年(令和6年)|総務省統計局

岐阜市は東京都や全国平均と比較すると、電気代・ガス代・水道代の平均額がやや高めであるといえます。

【季節別】電気代・ガス代・水道代の平均額

次に、季節別の電気代・ガス代・水道代の平均額を見ていきましょう。

岐阜市、東京都、全国における季節別の電気代・ガス代・水道代の1ヶ月あたりの平均額を比較した表は以下のとおりです。

【季節別:電気代・ガス代・水道代の平均額】

岐阜市(円) 東京都(円) 全国平均(円)
1~3月 電気代 14,173 電気代 11,276 電気代 13,265
ガス代 7,357 ガス代 8,070 ガス代 6,339
水道代 6,059 水道代 4,854 水道代 5,013
4~6月 電気代 11,711 電気代 9,852 電気代 11,125
ガス代 7,073 ガス代 6,281 ガス代 5,426
水道代 5,000 水道代 4,987 水道代 5,079
7~9月 電気代 14,046 電気代 10,975 電気代 11,984
ガス代 4,145 ガス代 3,466 ガス代 3,446
水道代 5,718 水道代 4,482 水道代 5,158
10~12月 電気代 12,331 電気代 10,858 電気代 11,657
ガス代 4,140 ガス代 3,614 ガス代 3,768
水道代 5,172 水道代 4,596 水道代 5,117

参考:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表|ファイル|統計データ|四半期別|総務省統計局

季節別で電気代が最も高いのは、どの地域も1〜3月です。

冬場はエアコンや電気ヒーター、ホットカーペットなどの暖房器具を頻繁に使用するため、電気代が他の季節より高くなる傾向にあります。

次に電気代が高いのは7〜9月で、夏場におけるエアコンの使用が多くなることが考えられます。

岐阜市はどの季節でも、全国平均より電気代・ガス代・水道代の平均額が多いのが特徴です。岐阜市で家を建てる際は、断熱性が高く省エネ機能に優れている建物を選ぶことが重要です。

二人暮らしにかかるその他光熱費の平均額

2024年度における、電気代・ガス代以外のその他の光熱費の1ヶ月あたりの費用を比較した表は以下のとおりです。その他の光熱費には、暖房機器に使用される灯油や薪などが含まれます。

【その他:光熱費の平均額】

岐阜市(円) 東京都(円) 全国平均(円)
その他光熱費 827 118 914

※参考1:家計調査 1-1都市階級・地方・都道府県庁所在市別 2024年(令和6年)|総務省統計局

岐阜市では、その他光熱費の平均額は全国平均より低いほうです。寒冷地は冬場になると灯油をより多く使用するため、その他の光熱費が高い傾向にあります。

しかしながら、岐阜市の冬の気候は北西の季節風の影響を受けて降雨が少なく温暖であるため、その他光熱費が多くかかる可能性は低いといえます。

※参考2:岐阜市の現状と分析(P8)|岐阜市公式ホームページ

二人暮らしの電気代・ガス代・水道代が高い理由

前述したデータによると、世帯人数の増加と電気代・ガス代・水道代の増額は一人暮らしから二人暮らしへの変化が最も大きくなっています。

そのため、二人暮らしの電気代・ガス代・水道代は他の世帯人数よりも相対的に高いといえるでしょう。この章では、具体的な要因・理由として以下を詳しく解説します。

  • 季節・天候によるもの
  • ライフスタイルによるもの
  • 電力会社の基本料金によるもの

季節・天候によるもの

二人暮らしでは特に、季節や天候によって光熱費が大きく変動します。暖房や冷房などは二人暮らしの場合、利用時間が増えるため、夏や冬に費用が高くなりがちです。

また、二人暮らしでは、シャワーやバスの使用時間も長くなるため、冬は光熱費や水道代が高くなります。

ライフスタイルによるもの

二人暮らしでそれぞれのライフスタイルが異なる場合、光熱費が高くなるでしょう。なぜなら、帰宅時間やお風呂に入る時間などがバラバラになってしまうからです。

たとえば、夜勤と日勤を繰り返す仕事に二人とも従事している場合、タイミング次第では部屋の中に必ず誰かがいる状態になってしまうでしょう。

そのため二人暮らしの水道光熱費は他の世帯人数よりも高くなります。

電力会社の基本料金によるもの

電力会社の基本料金が高いために、電気代が高くなっていることも考えられます。

二人暮らしでは一人暮らしよりも多くの電気を使うため、一般的に電気の契約アンペア数を上げることが少なくありません。契約アンペア数が上がると基本料金も上がり、全体の電気代が増えます。

また、電力改定により知らない間に基本料金が高くなっていることもあるため確認が必要です。

二人暮らしにかかる電気代の節約術

この章では、二人暮らしにおける電気代の節約術を紹介します。

  • 省エネ家電に買い替える
  • 使用しない電化製品のプラグは抜いておく
  • 電化製品の使い方を見直す
  • LED照明に変更する
  • 電力会社や料金プランを見直す

省エネ家電に買い替える

長年使用している家電は消費電力が高い可能性があるため、消費電力の小さいエコ家電に買い替えることがおすすめです。

省エネ型の機器に買い換えると消費電力が大幅に改善されるため、電気代を節約できるようになります。たとえば、10年前(2025年起点)と比べると冷蔵庫は約28〜35%、エアコンは約15%の省エネ効果があるため、消費電力を抑えることが可能です。

そのため、これらの家電が古い場合は、買い替えなどで消費電力を抑えることも有効です。

※参考:機器の買換で省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト|経済産業省 資源エネルギー庁

使用しない電化製品のプラグは抜いておく

使用しない電化製品のプラグを抜いておくことも、節約につながります。

家電は使用していない状態でも待機電力を消費しており、ガス温水器やテレビ、エアコンが待機電力全体の4割近くを占めています。

このことからも、テレビやエアコンなどを使用していない間はプラグを抜き、待機電力をゼロにすることが重要です。

※参考:省エネワンポイントレッスン・待機時消費電力について|関東電気保安協会

電化製品の使い方を見直す

電気代を節約するためには、電化製品の使い方を見直しましょう。

冷蔵庫やエアコンには「エコモード」があるため、ボタン一つで切り替えられ、電力消費を抑えられます。そのため、家電の取扱説明書を確認し、エコモードがある家電であれば、すぐに切り替えましょう。

LED照明に変更する

LED照明に交換することで、電気代を節約できる可能性が高くなります。なぜなら、LED照明は従来の白熱電球や蛍光灯に比べて、少ない電力で同等以上の明るさを得られるからです。

経済産業省によれば、電球形LEDランプは白熱電球と比べると約86%の省エネ効果があると公表されています。

家庭の照明全てをLED化すれば、年間で数万円単位の電気代節約につながる可能性があるため、点灯時間が長いリビングやダイニング、廊下などの照明を優先的に交換すると良いでしょう。

※参考:機器の買換で省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト|経済産業省 資源エネルギー庁

電力会社や料金プランを見直す

電力会社の基本料金が高いと感じた場合には、電力会社の見直しを検討する必要があります。

また、同じ電力会社であっても、ライフスタイルにあっている電力プランに変更するだけで、大きく節約できるでしょう。

二人暮らしにかかるガス代の節約術

この章では、二人暮らしにおけるガス代の節約術を紹介します。

  • オール電化に変更する
  • 調理時の熱効率を上げる工夫をする
  • お風呂の湯量や温度を調節する
  • お風呂の追い焚き機能をなるべく使わない
  • 電気代・ガス代のセットプランに変更する
  • ガス会社を見直す

オール電化に変更する

ガス代が高いと感じる場合には、オール電化に変更する方法もあります。オール電化に変更することで、電気代は高くなってしまいますが、ガス代をゼロにすることが可能です。

その結果、電気代を抑える他の手段に集中できるメリットがあります。

オール電化で節約するには、ライフスタイルに合った料金プランを選び、深夜電力を最大限に活用するようにしましょう。

調理時の熱効率を上げる工夫をする

調理は家庭内で光熱費を大きく消費するため、熱効率を意識すると節約につながる可能性があります。具体的には、以下のような工夫が挙げられます。

  • 鍋やフライパンは底が平らで熱伝導の良い素材のものを選ぶ
  • 煮込み料理や茹でる際に蓋をする
  • 炎がなべ底からはみ出さないように調節する
  • 余熱を活用する
  • 食材を小さく切るなど早く火が通るようにする

調理時の熱効率を上げる工夫は小さな積み重ねになりますが、毎日行うことから年間で見ると確かな節約効果をもたらしてくれるでしょう。

※参考:無理のない省エネ節約|家庭向け省エネ関連情報|省エネポータルサイト|経済産業省 資源エネルギー庁

お風呂の湯量や温度を調節する

お風呂は、家庭内でガスや電気を多く消費する場所の1つで、入浴時の湯量や温度を適切に調節することはガス代の節約効果があります。

浴槽いっぱいにお湯を張るのではなく、肩まで浸かれる最低限の量にするだけでも、必要なエネルギー量を減らすことが可能です。

設定温度を1度下げるだけでも、年間に換算するとかなりのガス代を節約できるので、こまめに温度を調整しましょう。

お風呂の追い焚き機能をなるべく使わない

追い焚き機能は、一度溜めたお湯が冷めてしまった場合に再度温め直す目的でガスや電気を使用しますが、温め直しにかかるエネルギーは決して少なくありません。

特に、お湯がかなり冷え切ってしまっている場合は、多大なエネルギーを消費するので使用する時は最低限で使いたいものです。

追い焚きの回数を減らす工夫として、以下が挙げられます。

  • 家族が続けて入浴する
  • 浴槽の蓋を閉める
  • 断熱性の高い浴槽を選ぶ など

夏場は浴槽にお湯を溜めずにシャワーを利用するのも効果的です。

電気代・ガス代のセットプランに変更する

ガス会社によって、電気とガスに同時加入することで費用を削減できるセットプランがあります。加入しているガス会社がこのプランを取り扱っている場合に、検討するとよいでしょう。

オール電化への変更とは異なり大掛かりな工事は必要なく、インターネットで申込をするだけでプラン変更できます。

ガス会社を見直す

ガスの基本料金は会社によって異なるため、ガス代が高いと感じた場合には複数のガス会社に見積を依頼しましょう。

なお、プロパンガスは公共料金ではなく自由料金制であるため、ガス会社によって料金設定が大きく異なります。

現在のガス会社に料金見直しを相談したり、他社の見積もりと比較して値下げ交渉をしたりすることでガス代を下げられる可能性があります。

二人暮らしにかかる水道代の節約術

水道代も毎月かかるランニングコストであるため、節約を心がけることが必要です。

ここでは、二人暮らしにかかる水道代の節約術として以下を解説します。

  • トイレの洗浄レバーの使い方を見直す
  • 節水シャワーヘッドに買い替える
  • 洗濯物をまとめて洗う
  • 洗濯にお風呂の残り湯を使用する
  • 食器洗いで洗剤を使いすぎない

トイレの洗浄レバーの使い方を見直す

一般的なトイレには、「大」と「小」の2種類の洗浄レバー(またはボタン)がついているため、これを意識して使い分けることが節約のポイントとなります。

「大」と「小」では吐水量に差があり、「大」は便器内の排泄物を完全に流すために、通常8リットル、「小」で流すと6リットル程度の水を使用します。

「大」は「小」に比べて水量が約2リットル少なくなるため、こまめにレバーを使い分けましょう。

最近の節水型トイレは、1回の洗浄で3.8リットル程度(大の場合)しか水を使わないものがあるため、古いトイレを使用している場合は新しいトイレに買い替えるのも良い方法です。

節水シャワーヘッドに買い替える

節水シャワーヘッドは水の勢いを保ちながらも、吐水量を少なくする工夫がされているため、ぜひ利用したい節約アイテムです。

一般的なシャワーヘッドと比べて、約30〜50%程度の節水効果が期待できるとされています。

お湯を使う量が減ることはその分、お湯を沸かすためのガスや電気の消費量も減るため、水道代だけでなく、ガス代・電気代の節約にもつながります。

洗濯物をまとめて洗う

洗濯の頻度が高いとより多くの水や電気を使用するため、まとめ洗いをするほうが水道代を節約できます。

洗濯回数が減れば洗剤や柔軟剤の使用量も少なくなり、電気代も削減できるため、ある程度溜まってから洗濯機の容量いっぱい近くになるようにまとめて洗う習慣をつけましょう。

洗濯にお風呂の残り湯を使用する

お風呂の残り湯を使うと洗濯に必要な新しい水道水の使用量を大幅に減らせるため、水道代の節約に効果的です。

洗濯機の工程で最も多くの水を消費するのは、「洗い」と「すすぎ」の段階ですが、このうち「洗い」の工程で残り湯を使用することで、その分の水道水を節約できます。

ただし、残り湯にはアカや脂が混ざっているため、残り湯を使う場合はなるべく「洗い」までに限定するようにしましょう。

すすぎは真水を使用し、すべての汚れや菌をしっかりと洗い流すことが必要です。

食器洗いで洗剤を使いすぎない

洗剤を多く使いすぎると、洗い落とすのに余分な水が必要になるため、食器洗いで洗剤を使いすぎないことも水道代の節約のポイントです。多めに洗剤を使うと必要以上に泡立つため、洗い流すためにたくさんの水を使用することになります。

汚れのひどい洗い物はゴムベラなどでこそげ落としておくと、食器洗いを手早くできるため効率よく水を使用できます。

二人暮らしの光熱費に関するよくある質問

最後に、二人暮らしの光熱費に関するよくある質問を紹介します。

  • 二人暮らしの光熱費は一人暮らしと比べると倍になる?
  • 二人暮らしの光熱費はプロパンガスと都市ガスで異なる?
  • あまり使っていないのに電気代が高い原因は?

二人暮らしの光熱費は一人暮らしと比べると倍になる?

二人暮らしの光熱費が一人暮らしと比べて単純に倍になるとは限りません。

なぜなら、電気やガス、水道には使用量にかかわらず発生する基本料金があり、一人暮らしでも二人暮らしでも大きな変化はないといえるからです。

個別に契約するよりも、1つの契約を2人で使用するほうが割安になることが多いため、意識的に節約を心がけたり、効率的な使い方をしたりすることによって無駄な光熱費を払うことを回避できるでしょう。

二人暮らしの光熱費はプロパンガスと都市ガスで異なる?

プロパンガスは都市ガスより高い傾向にあります。プロパンガスは各家庭に配達するため、配送費や人件費の原価が大きくなります。

プロパンガスの価格は都市ガスの1.8〜2倍にもなるという調査結果もあります。

あまり使っていないのに電気代が高い原因は?

あまり使っていないのに電気代が高い原因は、待機電力が考えられます。

家電をプラグに差したままにしておくと、待機電力を消費します。そのため、使用していない家電は積極的にプラグを抜きましょう。

また、電力会社の基本料金が高くなっている可能性もあるでしょう。

日頃の工夫で二人暮らしの電気代・ガス代・水道代を節約しよう

二人暮らしの光熱費は、一人暮らしの2倍になるわけではないものの、生活人数が増えることにより増加する傾向はあります。

ただし、日々のちょっとした工夫や生活習慣の見直しにより無駄をなくし、光熱費を節約することは十分可能です。今日からできる小さな工夫を1つずつ実践し、無理なく節約しましょう。

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