「喧噪とした都会から離れて暮らしたいけど、不便な田舎は嫌だ」と、名古屋周辺で土地を探している方へ。
「ちょうどいい田舎」とアピールしている扶桑町なら、理想の暮らしを実現できるかもしれません。

扶桑町とは、どんな町なのでしょうか。
また、土地の相場はどれくらいでしょうか。
不動産情報を中心に、扶桑町の魅力を紹介します。

扶桑町の地域情報

人口約3万4,000人の扶桑町は、豊かな自然に恵まれた名古屋近郊のベッドタウンです。
大正時代までは養蚕で栄え、桑畑が広がる場所でした。
そこから、この町名が付いたといわれます。
今では養蚕を営む方は少なくなりましたが、町内には農地も点在し、特産品として有名な守口ダイコンやゴボウ、畜産などが盛んな地域でもあります。

とはいえ、町域のほとんどが住宅地。町のほぼ中央を通る名鉄犬山線を使えば、名鉄名古屋駅まで20～30分で行けます。
また町内には、100の専門店が集まるイオンモールや、スーパーや飲食店が入居するアクロスプラザなどの商業施設もあり、名古屋まで行かずともショッピングを楽しめます。

こうした利便性と子育てのしやすい自然環境が身近にあることから、扶桑町は愛知県でも屈指の人気がある町です。
大東建託が調査した「街の住みここちランキング」では、2019年は全国で8位、2020年は12位にランクインしています。
いずれの年も、愛知県ではTOPでした。

扶桑町の土地平均購入価格

「ちょうどいい田舎」で住みやすさが定評の扶桑町で土地を購入すると、いくらになるのでしょうか。

実際の不動産取引情報をもとに算出すると、2020年の平均価格は坪単価が30.1万円、1m2あたりで9.1万円になりました。
名古屋寄りに隣接する江南市と比べて、取引額の高い物件が多いようです。
名古屋から少し離れていても、「住みやすさ」が価格を上げているのかもしれません。

ただ、大手不動産ポータルサイトで実際に取引されている土地情報をみると、2021年9月現在ではそれほど高い物件は見られません。
たとえば、扶桑駅から徒歩10分前後の物件だと坪単価20～25万円、1,200～1,700万円くらいの取引価格が目立ちます。
また、柏森駅の周辺では坪単価は20万円前後、取引価格1,000～1,400万円と、駅近でも比較的にリーズナブルな価格の土地が多いようです。

さらに、駅から離れた高雄エリアでは坪単価10～25万円と幅が広く、高いところでは取引価格が1,700万円くらいしますが、なかには1,000万円以下の土地も見られます。
安価でも良い土地が購入できるチャンスが、扶桑町にはありそうです。

参考：国土交通省「不動産取引価格情報（2020年）」をもとに算出
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet

扶桑町の土地評価額の動向

続いて扶桑町の平均公示地価ですが、2021年現在では坪単価が24万6,139円、1m2あたりで7万4,457円。
実際の取引価格よりも、地価の方が安いようです。

ただ、扶桑町の公示地価は年々上昇傾向にあります。
2012年ごろから上昇が始まり、2014年から2015年にかけて2％前後の大きな上昇率を見せていました。
2020年は新型コロナウィルスの影響などもあり下落に転じましたが、再び上昇に戻る可能性もありそうです。

参考：国土交通省公表「2021年公示地価」、愛知県庁による基準地価を使用
https://tochidai.info/aichi/fuso/

扶桑町の地価ランキング

扶桑町の公示地価を、住宅地に絞ってランキングで紹介します。
TOP10の地点は、以下の通りです。

扶桑町には名鉄の駅が3つありますが、このうち柏森駅と扶桑駅から徒歩15分圏の地点が、TOP10に多くランクインしています。

10位の山那字屋敷地は、木曽川沿いの田畑に囲まれた住宅地です。
駅から2kmほど離れていますが、自然も多くのんびりできそうな地域でもあります。

参考：国土交通省公表「2021年公示地価」、愛知県庁による基準地価を使用
https://tochidai.info/aichi/fuso/

まとめ

「ちょうどいい田舎」といわれる扶桑町は、便利で住み心地の良い環境が広がる町ともいえるでしょう。
名古屋郊外で土地を探している方は、扶桑町も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

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