2026.09.24 お役立ち情報
四日市市で高気密高断熱の注文住宅を建てる基準!費用相場と会社選び
四日市市で注文住宅を考え始めると、高気密高断熱という言葉を住宅会社の資料やモデルハウスで何度も目にします。ただ、どの会社も同じ言葉を使うため、何を比べればよいのか迷う方は少なくありません。
断熱の性能は、国が地域ごとに定めた基準値と、UA値やC値といった数値で比べられます。四日市市がどの地域区分に入り、夏と冬の気温がどのくらいかが分かれば、自分の家にどの程度の性能が要るのかも見えてきます。そこで今回は、気象庁の平年値や国土交通省の基準、2026年度の国と四日市市の補助制度をもとに、四日市市で高気密高断熱の家を建てる際の確かめ方をご紹介します。
この記事でわかること
✓四日市市が属する省エネ基準の地域区分と、新築に義務付けられた断熱の水準
✓気象庁の平年値から読み取れる四日市の夏の蒸し暑さと冬の朝の冷え込み
✓断熱等級4から7までのUA値の違いと、国の等級に含まれない気密性能の確かめ方
✓2026年度に四日市市で新築に使える国と市の省エネ補助と、申請の順番
※本記事は、気象庁・国土交通省・四日市市などの公開情報をもとに、2026年9月時点の内容を整理したものです。補助制度は予算や受付状況によって内容が変わる場合があります。実際の住宅性能や費用、補助の可否は、建築予定地の条件や依頼先、申請時期によって異なるため、各窓口や住宅会社へ直接ご確認ください。
目次
四日市市は名古屋市・桑名市と同じ6地域、2025年からUA値0.87が下限
国は、住宅の省エネ性能を判断するために、全国の市町村を寒さの度合いに応じて1地域から8地域に分けています。数字が小さいほど寒い地域で、北海道の多くは1〜2地域、沖縄は8地域です。国土交通省が公表している地域区分の新旧表では、四日市市は6地域に入っており、同じ三重県の桑名市・鈴鹿市・菰野町、愛知県の名古屋市、東京23区なども同じ区分に並んでいます。
一方、同じ三重県でも、いなべ市の一部や津市の一部の旧町村は、別の区分に分かれています。四日市市内で土地を探している場合は6地域の基準で考えれば足りますが、鈴鹿山麓側の隣接市町まで候補を広げるときは、候補地ごとに区分を確かめておきましょう。
2025年4月に建築物省エネ法と建築基準法が改正され、住宅を含む原則すべての新築建築物に省エネ基準への適合が義務付けられました。断熱について言えば、6地域の四日市市では断熱等級4に相当するUA値0.87以下が、これから建てる家の最低ラインです。
つまり、2025年4月以降に四日市市で建てる注文住宅は、どの会社に頼んでも等級4は満たしていることが前提です。住宅会社を比べる際は、等級4を満たすかどうかではなく、等級4を超えてどこまで性能を上げているか、その数値を書面で示せるかが比較の軸になります。
出典)建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令における算出方法等を定める件 地域区分新旧表(国土交通省)
出典)建築物省エネ法・建築基準法の改正について(国土交通省)
8月の昼に31.4℃まで上がる暑さと1月の朝の氷点下という四日市の気温差
気象庁が四日市の観測所で1991年から2020年までの30年分をまとめた平年値を見ると、8月は昼の気温が平均31.4℃まで上がり、朝の気温も平均23.2℃です。夜になっても気温が23℃前後までしか下がらず、日中にこもった熱が室内に残りやすい季節です。
さらに、7月の平均湿度は83%、8月と9月も80%前後で推移します。伊勢湾に面した四日市の夏は、気温の高さに加えて湿気の多さが体感の暑さを押し上げます。断熱性能の高い家は、屋根や壁から入り込む熱を減らせるため、冷房で下げた室温を保ちやすく、冷房を強めに回し続ける時間も短くて済みます。夏の湿気と自然素材の関係は、調湿に優れた自然素材で結露しない家を建てる方法でも詳しく紹介しています。
冬に目を向けると、1月の平均気温は4.3℃、日最低気温の平均はマイナス0.1℃で、2月も0.0℃です。日中は9〜10℃まで上がるものの、明け方は氷点下近くまで冷え込む日が続きます。12月から2月にかけて最も多い風向きは北西で、冷たい季節風が窓や外壁の熱を奪っていきます。
朝の冷え込みが強い地域では、就寝中に暖房を止めた家ほど、起きたときの室温が下がります。断熱と気密の性能が高い家は、夜のあいだに逃げる熱が少ないため、朝の室温の落ち込みを小さく抑えやすくなります。夏と冬の両方で室温を保つ力が問われる点が、四日市で断熱性能を考えるうえでの出発点です。
8月の昼の気温の平年値
31.4℃
7月の平均湿度の平年値
83%
1月の日最低気温の平年値
マイナス0.1℃
気象庁 四日市観測所の1991〜2020年平年値
出典)過去の気象データ検索 四日市 平年値(年・月ごとの値)(気象庁)
6地域の断熱等級4から7で0.87から0.26まで下がるUA値の段差
目標とする断熱性能は、国が定める断熱等級の仕組みと、6地域での基準値をもとに決めていきます。
熱の逃げにくさと日射の入りにくさで決まる断熱等級
住宅性能表示制度の断熱等性能等級は、2つの数値で判定されます。1つは屋根・壁・床・窓などから逃げる熱の量を家の外側の面積で割ったUA値で、小さいほど熱が逃げにくい家です。もう1つは、冷房期の平均日射熱取得率を表すイータエーシー値で、夏の日射がどれだけ室内に入るかを示します。こちらも数値が小さいほど日差しの熱が入りにくくなります。
2022年には、ZEH水準にあたる等級5に続いて、戸建住宅向けの等級6と等級7が新設されました。四日市市が入る6地域の基準値を並べると、次のとおりです。
出典)住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設(国土交通省)
暮らし方と予算の両方から決める目標の等級
表を見ると、等級4から等級7までの間でUA値は3分の1以下まで小さくなります。等級を上げるほど断熱材は厚く、窓は高性能になり、建築費も上がります。一方で、冷暖房に使うエネルギーは等級6で概ね3割、等級7で概ね4割減らす水準として国が設定しています。
どの等級を目標にするかは、家で過ごす時間の長さ、冷暖房の使い方、住宅ローンの返済計画によって変わります。日中も在宅する時間が長い家庭や、全館で温度をそろえたい家庭は等級6以上、初期費用を抑えたい家庭は補助の対象になりやすい等級5を目安にする、といった考え方もあります。等級5の中身については、ZEH水準を満たす断熱等級5の必要性とメリットで詳しく取り上げています。
国の断熱等級に含まれず完成後の実測で分かる気密性能C値
高気密高断熱のうち、気密は家の隙間の少なさを指す性能です。床面積1㎡あたりに何平方センチメートルの隙間があるかをC値で表し、数値が小さいほど隙間が少ない家です。ただし、上の表のとおり、国の断熱等性能等級はUA値とイータエーシー値で判定されており、C値の基準値は含まれていません。
隙間が多い家では、断熱材を厚くしても、冬は隙間から冷たい外気が入り、暖めた空気が逃げてしまいます。換気扇が設計どおりに空気を入れ替えられなくなる点も見逃せません。等級の数字が同じでも、隙間の量によって住み心地が変わるため、断熱等級とあわせて気密の数値も確認しておくと安心です。
国の等級に気密の数値がない中で、自治体が独自に目標を設けている例もあります。国土交通省の資料で紹介されている鳥取県の住宅性能基準では、断熱性能に加えて、気密性能としてC値1.0という数値を3段階すべてのグレードに設けています。国の等級で比べられない分、住宅会社ごとの目標値を聞いて比べることになります。
また、C値は図面の計算では出せず、現場で専用の機械を使って測ります。施工の丁寧さで数値が変わるため、同じ仕様でも家ごとに結果が異なります。契約前には、次の3点を住宅会社に尋ねてみると、気密への取り組み方が見えてきます。
- 全棟で気密測定を行っているか、希望者だけの有料対応か
- 測定は断熱工事の途中か、完成後か
- 測定結果を書面で受け取れるか
断熱工事の途中で測る方法なら、数値が目標に届かなかったときに隙間を直せます。完成後の測定は、引き渡される家そのものの数値が分かる点が利点です。三重県内での高気密高断熱の家づくり全体の流れは、三重の高気密高断熱な注文住宅で工務店を選ぶ際の性能基準にもまとめています。
出典)住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設(国土交通省)

着工前の申請が前提となる国と四日市市の2026年度省エネ補助
2026年度に四日市市で新築する際に使える省エネ補助には、国の事業と市の制度の2つがあります。
みらいエコ住宅2026事業で6地域の新築に支給される35万〜110万円の補助
国の2026年度の新築向け補助は、国土交通省と環境省が連携して実施するみらいエコ住宅2026事業です。補助額は住宅の省エネ性能と地域区分で決まり、6地域の四日市市は5〜8地域の欄が当てはまります。
補助を受けるには、事業に登録した住宅事業者と工事請負契約を結ぶ必要があり、申請の手続きも建築主に代わって住宅事業者が行います。対象は2025年11月28日以降に基礎工事に着手した住宅で、床面積は50㎡以上240㎡以下です。依頼先を決める前に、登録事業者かどうかを確かめておくと手続きで慌てずに済みます。
出典)事業概要|みらいエコ住宅2026事業(国土交通省・環境省)
出典)対象要件の詳細【注文住宅の新築】|みらいエコ住宅2026事業
四日市市のスマートシティ補助金にあるZEH10万円とGX志向型30万円
四日市市では、住宅に創エネ・蓄エネ・省エネの設備を取り入れる個人向けに、スマートシティ構築促進補助金を設けています。令和8年度にあたる2026年度はZEHの補助額が見直され、GX志向型住宅が新たに補助の対象に加わりました。新築する方と、新築の戸建住宅を購入する方のどちらも申請できます。
- ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスのZEH:1件10万円
- GX志向型住宅:1件30万円
- 蓄電池とZEHまたはGX志向型住宅の組み合わせ:9万円を加算
申請は先着順で、申請の時点で未着工であり、交付決定を受けてから着工することが条件です。ZEHやGX志向型住宅として申請する場合、太陽光発電設備とHEMSの設置も要件に含まれています。年度をまたぐ工事向けにも別枠の予算が用意されていますが、着工の日程が決まった段階で、市の担当窓口に残りの予算を確認しておきましょう。
国の補助は事業者の登録と契約、市の補助は着工前の交付決定が前提になるため、申請の順番を工程表に組み込んでおくことが欠かせません。土地の契約や住宅ローンの手続きと重なる時期でもあるので、住宅会社との打ち合わせの初期に、どの補助を使うかと申請の段取りを決めておくと進めやすくなります。三重県で家を建てる全体の段取りは、三重県で注文住宅を建てる流れと完成までの期間が参考になります。
出典)令和8年度四日市市スマートシティ構築促進補助金の募集について(四日市市)
住宅性能評価書と省エネ性能ラベルで数値を書面に残す契約前の確認
カタログに書かれた性能は、標準的な間取りで計算した数値であることが多く、自分の家の数値とは限りません。窓の大きさや数、間取りによってUA値は変わるため、自分の家の設計でいくつになるかを書面で受け取っておくことが大切です。
書面で残す方法には、住宅性能表示制度の評価書と、建築物省エネ法に基づく省エネ性能ラベルがあります。評価書では、断熱等性能等級が第三者の評価機関によって示されます。省エネ性能ラベルは、断熱性能を家の形のマークで段階表示し、UA値とイータエーシー値のうち低い方の等級が表示される仕組みです。
- 自分の家の設計で計算したUA値とイータエーシー値
- 住宅性能評価書を取得するか、取得費用はいくらか
- サッシの素材とガラスの枚数で決まる窓の種類
- 気密測定の有無と、目標とするC値
断熱材そのものの種類による違いは、冬の寒さに備える断熱材の比較と選び方で素材ごとに整理しています。
出典)断熱性能|建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度(国土交通省)
四日市展示場で確かめられる無垢床の足ざわりと当社の家づくり
数値で比べた後は、実際の空間で冬の足元や夏の空気感を確かめると、図面だけでは分からない違いが見えてきます。
1つの例として、当社は四日市市を施工エリアに含め、自然素材の注文住宅「ナチュリエ」を手がけています。全部屋の無垢材の床やリビングの漆喰壁は、2024年1月に開いた四日市展示場で実際に触れていただけます。展示場は中日新聞四日市ハウジングセンター内にあり、33坪のモデルハウスとショールームを備えています。木には水を吸うための導管があり、そこに含まれる空気の層が、素足で歩いたときのほんのりとした温かさにつながります。
当社は完成後に見えなくなる構造材にも本物の木を使い、契約から施工までを自社で責任を持って行っています。引き渡し後の構造と防水には、長期水準となる最長60年の保証を用意しています。当社で建てられた家の様子は施工事例・お客様インタビューでご覧いただけます。

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四日市市の高気密高断熱住宅で寄せられる4つの質問と回答
四日市市で新築する場合、断熱等級はいくつ以上が必要ですか?
四日市市で2025年4月以降に新築する住宅は、6地域の省エネ基準であるUA値0.87以下、断熱等級4相当への適合が義務付けられています。等級5はUA値0.6以下、等級6は0.46以下、等級7は0.26以下で、どこまで上げるかは建て主が住宅会社と相談して決めます。国の補助の対象にするなら、少なくとも等級5相当のZEH水準が一つの目安です。
C値はどのくらいを目安にすればよいですか?
C値は国の断熱等性能等級に基準値がなく、住宅会社ごとに目標とする数値が異なります。参考として、鳥取県は独自の住宅性能基準でC値1.0を設けています。数値の目標とあわせて、全棟で測定しているか、結果を書面で受け取れるかを住宅会社に確認してみてください。
補助金は着工した後でも申請できますか?
四日市市の住宅向けスマートシティ補助金は、申請時に未着工で、交付決定を受けてから着工することが条件のため、着工後の申請はできません。国のみらいエコ住宅2026事業は、登録事業者との契約が前提で、申請も事業者が行います。どちらも予算の上限があるため、設計の打ち合わせを始めた段階で住宅会社に相談しておくことをおすすめします。
四日市市で自然素材の家の室内を見学できる場所はありますか?
三重県四日市市日永東3丁目10-4にあるヤマカ木材の四日市展示場では、モデルハウスとショールームで無垢材の床や漆喰壁を見学できます。定休日は水曜日で、見学は来場予約のページから申し込めます。窓の大きさや部屋の広さと室温の関係を、実際の空間で確かめる機会としてご活用ください。
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