2026.09.24 お役立ち情報
長久手市で土地から探す注文住宅の予算相場!失敗しない進め方と会社選び
長久手市で土地から注文住宅を建てようと物件情報を眺めていると、同じ市内なのに価格や条件の書かれ方がまるで違うことに気づきます。区画のそろった住宅地がある一方で、田畑や丘陵が広がり、そもそも家を建てにくい区域もあるためです。長久手市の土地探しでは、価格を比べる前に、その土地がどんな成り立ちの場所かを知っておくと候補を早く絞り込めます。
そこで今回は、令和8年地価公示の数値、市が公表している区画整理や都市計画の情報、防災マップをもとに、長久手市の土地事情を整理します。総額の目安や坪単価の話は長久手市の注文住宅の相場と総額の目安にまとめているため、この記事では土地そのものの読み方に絞ってお伝えします。
この記事でわかること
✓令和8年地価公示で見る長久手市の住宅地の価格水準と周辺市との差
✓市街化区域の約8割を占める土地区画整理事業の成り立ち
✓東側に広がる市街化調整区域で土地を探すときの注意
✓用途地域の高さ制限や地区計画が間取りに与える影響
✓香流川の浸水想定と防災マップで候補地を確かめる手順
※本記事は、公的機関が公表している統計や都市計画の情報をもとに、一般的な内容を整理したものです。地価や規制の内容は改定されることがあり、個々の土地の条件によって建てられる建物も異なります。実際の購入や計画にあたっては、長久手市の担当窓口や住宅会社、不動産会社で最新の情報をご確認ください。
目次
住宅地の平均18万2,400円/㎡、県内2位で上昇率5.3%の長久手市
まずは土地の価格水準を、国が毎年1月1日時点で判定している地価公示で見てみましょう。愛知県がまとめた令和8年地価公示の結果によると、長久手市の住宅地は13地点の平均で1㎡あたり182,400円でした。前年の172,700円から上がり、平均変動率は5.3%です。
県全体の住宅地の平均は132,100円、平均変動率は1.8%でした。市町村別の住宅地平均価格では、長久手市は名古屋市の230,000円に次ぐ2番目の水準にあたります。価格の高さに加えて、上がり方も県平均の3倍近い点が、いまの長久手市の土地探しの前提です。
日進市・名東区・尾張旭市と並べて見える価格の段差
長久手市だけで土地を探すと、予算に合う候補が少なく感じるかもしれません。そうした場合に比較の対象になりやすい周辺の市区と並べると、次のようになります。
※令和8年地価公示の住宅地の平均値です。名古屋市は市全体の平均230,000円、名東区は区単位の平均です。地点の選び方によって平均値は変わるため、個々の土地の価格とは一致しません。
西隣の名東区より低く、南の日進市より高いという位置づけです。一方で、瀬戸市や尾張旭市とは1㎡あたりの差が7万円以上あり、同じ面積でも土地代が大きく変わります。長久手市の平均値を坪あたりに直すと約60万3,000円で、30坪の土地でもおよそ1,800万円という計算です。通勤や通学の範囲に入る隣の市まで候補を広げるかどうかは、土地探しの早い段階で家族と話しておきたい点です。
出典)愛知県『令和8年地価公示 市区町村別・用途別標準地数、平均価格、平均変動率』
出典)愛知県『令和8年地価公示 6 価格(県平均、市町村別平均、上位地点)』
市街化区域の約8割が区画整理でつくられた長久手市の住宅地
長久手市の住宅地の多くは、土地区画整理事業によって整えられてきました。区画整理とは、道路や公園を整えながら、不ぞろいだった土地の形を住宅向けに並べ直す事業です。市によると、1972年に設立された長湫西部土地区画整理事業を皮切りに、長湫東部、長湫中部、長湫南部、長久手中央、公園西駅周辺など9つの事業が行われ、合計面積は約599haに達しています。
約599haという面積は、市街化区域の約8割に相当します。つまり、長久手市で住宅が建ち並ぶエリアの大部分は、計画的に道路と区画が引かれた土地です。旧来の集落が中心の地域と比べると、前面道路が狭すぎる、敷地の形がいびつといった条件の土地に当たるケースは少なめです。
令和8年2月で全事業が完了し、新しい造成地は出にくい段階
近年の事業を見ると、リニモ公園西駅の周りを整えた公園西駅周辺土地区画整理事業は約20.6haで、令和5年7月に換地処分を終えました。計画戸数は約480戸です。約5.5haの下山土地区画整理事業も令和6年7月に換地処分を終え、令和8年2月6日には組合の解散が認可されています。
市の公表では、令和8年2月6日時点で市内の土地区画整理事業はすべて完了しました。区画整理の途中では、事業費に充てるために施行者が売り出す保留地がまとまって出ることがあります。事業が終わったいまは、そうした新しい区画がまとまって出る時期は過ぎており、中古住宅の建て替えや、持ち主が手放す土地が主な供給源になると見ておくのが現実的です。
また、完了した時期によって、街並みの年代も変わります。長湫東部は平成5年、長湫西部は平成12年に事業を終えており、区画ができてから長い年月がたつ地域です。建て替えの時期を迎えた住宅から土地が出てくる可能性があり、周辺には樹木の育った街並みが広がります。一方、長久手中央や公園西駅周辺は令和に入って完了した地域で、周りの住宅も新しいものが中心です。どちらが良いというより、同じ長久手市でも、隣家の年代や道路の雰囲気がエリアごとに異なる点を覚えておくと、現地を見る目が変わります。
東側の市街化調整区域は原則として住宅を建てにくい土地
長久手市は全域が名古屋都市計画区域に含まれ、昭和45年11月24日の線引き以降、市内のすべての土地が市街化区域か市街化調整区域のどちらかに分けられています。都市計画法では、市街化区域はすでに市街地になっている区域や、おおむね10年以内に優先して市街化を図る区域、市街化調整区域は市街化を抑える区域と定められています。
市の立地適正化計画の概要では、長久手市を、西側の区画整理などで住宅地が形成された市街化区域中心の地域と、東側の田園・丘陵地が広がる市街化調整区域中心の地域という、2つの特性をあわせ持つまちとして説明しています。物件情報サイトで市内の土地を探すと、東側の広い土地が安く出ていることがありますが、その多くは市街化調整区域にあたる可能性があります。
価格の安さより先に確かめる区域区分の欄
市街化調整区域では、新しく住宅を建てるための開発や建築が原則として制限されます。例外として建てられる条件もありますが、その可否は土地ごとに県や市の判断が関わるため、買う前の見通しが立てにくくなります。物件資料に区域区分の欄があれば、価格よりも先にその欄を読んでください。市街化調整区域と書かれていたら、住宅を建てられるかどうかを購入の前に市の都市計画課や住宅会社に確かめるのが安全です。
土地の購入全般で見ておきたい項目は土地購入の注意点とチェックリストにまとめています。区域区分は、そのリストの中でも最初に見ておきたい項目です。
第一種低層住居専用地域の高さ10mと10箇所の地区計画で変わる建て方
市街化区域の中でも、どんな家を建てられるかは土地ごとに違います。令和5年8月22日時点の内容として長久手市が公表している都市計画の制限の概要によると、市内の市街化区域には9種類の用途地域が指定されています。建ぺい率と容積率は用途地域ごとに異なるため、候補地が決まったら都市計画図で数値を確かめます。用途地域そのものの仕組みは用途地域の種類と土地探しでの見方で解説しています。
まず、勾配天井やロフトを考える方が早めに確かめたいのが、高さの制限です。長久手市では、第一種低層住居専用地域に限って、建物の高さの上限が10mと決められています。高度地区の指定はありません。一般的な2階建てであれば10mに収まる場合が多いものの、屋根の勾配を急にしたり、吹き抜けやロフトで天井を高くしたりすると、高さに余裕がなくなることがあります。
同じ用途地域では、北側の隣家の日当たりを守るための斜線の制限もかかります。間取りの希望が固まってから土地を決めると、あとで屋根の形を変えなければならない場合も出てきます。天井の高さにこだわりがある方は、候補地の用途地域を見た時点で設計担当に相談しておくと安心です。

地区計画と団地ごとの建築規約で加わる独自の決まり
用途地域に加えて、市内には10箇所の地区計画があります。地区計画は、地区ごとに建物の用途や敷地の最低面積、塀の形などを上乗せして決める仕組みです。区画整理で整えた住宅地では、街並みをそろえるために地区計画が定められている場合があります。
また、ふじみケ丘団地、東山団地、片平団地で建築する場合は、自治会長への事前連絡が必要です。防火に関しては、近隣商業地域と準住居地域の一部が準防火地域に指定され、それ以外の区域の多くは建築基準法22条区域にあたります。準防火地域では窓やサッシに防火性能が必要になり、建材の費用に影響するため、見積もりの前に確認しておきましょう。
出典)長久手市『長久手市における都市計画法等の制限の概要について(R5.8.22時点)』
香流川の浸水想定区域と防災マップで候補地を事前に見分ける手順
土地の価格と規制を確かめたら、次は災害の想定です。長久手市はハザードマップにあたる防災マップを作成しており、令和8年3月に全戸へ配布したものと同じ内容を市のサイトで公開しています。このマップは、不動産の取引で重要事項説明に使われる水防法に基づく水害ハザードマップでもあります。
洪水の想定は香流川、裏面と表面で見る項目が違う防災マップ
市の説明では、水害4種類のうち長久手市で想定が記載されているのは洪水です。内水は未策定で、高潮と津波は市内に被害想定がありません。洪水の想定の中心になるのが、市内を流れる一級河川の香流川です。愛知県が公表している香流川の洪水浸水想定区域図には、計画規模と想定最大規模の浸水範囲のほか、家屋が倒れるおそれのある区域や、浸水が続く時間を示した図もあります。
防災マップの表面には、液状化や震度の予測も載っています。候補地を見つけたら、次の順で確かめると漏れを減らせます。
- 香流川の洪水浸水想定区域に入るか、入る場合はどのくらいの深さか
- 家屋倒壊等氾濫想定区域や浸水継続時間の図に候補地がかかるか
- 防災マップ表面の液状化と震度の予測
- 近くにため池がある場合は、市のため池ハザードマップ
浸水が想定される土地でも、基礎を高くする、電気設備を上の階に置くといった設計上の工夫で備える方法はあります。ただしその分の費用がかかるため、土地の価格と合わせて考えておくと予算のずれを防げます。地盤や造成にかかる費用の扱いは、土地探しから建てる際の諸費用の内訳も参考になります。
出典)長久手市『一級河川香流川の洪水浸水想定区域等について』
予算・区域・敷地条件の順で絞る長久手市の土地探し
ここまでの内容を土地探しの手順に並べ直すと、長久手市では次の順番で進めると絞り込みやすくなります。
※一般的な進め方の整理です。土地の出方によっては順番が前後します。
区画整理が終わり、新しい区画がまとまって出にくい長久手市では、条件に合う土地が出たときに短い期間で決断を迫られることもあります。その場で判断するには、土地の上限額と、譲れない条件を家族で決めておくことが欠かせません。住宅ローンの事前審査を済ませておくと、買付の申し込みにも迷わず進めます。
土地探しそのものの進め方は土地探しのコツとチェックポイントで、長久手市の暮らしの環境は長久手市の住みやすさと子育て環境で紹介しています。
また、高さの上限や準防火地域の指定、浸水への備えは、土地の情報であると同時に建物の費用にも関わります。不動産会社と住宅会社を別々に回ると、この2つをつなぐ確認に時間がかかります。土地探しの段階から建物の相談ができる会社を選ぶと、候補地ごとに建物まで含めた総額を比べやすくなります。窓口をまとめる進め方は土地探しからワンストップで建てる進め方でも取り上げました。
長久手市で土地から探す注文住宅のよくある質問
長久手市の土地は今後も値上がりしますか?
長久手市の住宅地の地価は令和8年地価公示で平均5.3%上がりましたが、今後の動きを言い切ることはできません。地価は金利や周辺の開発など多くの要因で変わります。購入の時期を地価の予想で決めるより、家族の暮らしの予定と返済の見通しで決めるほうが、後悔の少ない判断につながります。
土地の用途地域や地区計画はどこで調べられますか?
長久手市の用途地域や地区計画は、市の都市計画情報のページで調べられます。区域区分や用途地域、地区計画、防火地域などをインターネット上で確認できます。詳しい内容は市の都市計画課でも確かめられるため、購入前に問い合わせておくと安心です。
市街化調整区域の土地に家を建てることはできますか?
市街化調整区域の土地に家を建てることは、原則として制限されています。例外として認められる場合もありますが、条件は土地や申請者によって異なり、許可が必要になることもあります。購入を検討する場合は、契約の前に市や住宅会社に建築の可否を確かめてください。
区画整理された土地なら地盤の心配はいりませんか?
区画整理された土地でも、地盤の強さは一区画ずつ異なるため、地盤調査は欠かせません。造成の際に土を削った場所と盛った場所が、1つの住宅地の中で混ざっている場合があるためです。地盤改良が必要かどうかは建物を建てる前の地盤調査で分かるため、その費用の枠も予算に入れておきましょう。
長久手市でナチュリエのモデルハウスを見学できますか?
ヤマカ木材は長久手市岩作長鶴50に長久手展示場を構えており、ナチュリエの自然素材の住まいを見学できます。見学の日時は来場予約のページから申し込めます。土地がまだ決まっていない段階でも、敷地の条件と間取りの相談をあわせて進められます。
長久手展示場で土地の条件と間取りを一緒に相談する次の一歩
長久手市の土地は、県内でも高い価格帯にあり、区画整理の完了で新しい区画も出にくくなっています。そのぶん、価格だけでなく区域区分、用途地域、災害の想定までを一度に確かめられる相談先があると、出てきた土地を落ち着いて見極められます。
土地と建物をまとめて相談できる先の一つに、当社のナチュリエがあります。愛知県では長久手市も施工エリアに入っており、土地探しの段階からご相談いただけます。住まいは全室の床に無垢材、LDKの壁に漆喰を標準とし、構造・防水には長期水準となる最長60年の保証を、地盤には20年の保証を設けています。

2023年に長久手市岩作長鶴50にオープンした長久手展示場では、無垢床や漆喰の質感を実際に確かめられます。実際に建てられた住まいの間取りや外観はナチュリエの施工事例でもご覧いただけます。気になる土地の資料があれば、ぜひ展示場へお持ちください。
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