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2026.09.24 お役立ち情報

岐阜の注文住宅でシックハウスを防ぐ!接着剤や下地材など見えない素材の選び方


岐阜の注文住宅でシックハウスを防ぐ!接着剤や下地材など見えない素材の選び方

お子さんが喘息気味だったり、家族にアレルギーがあったりすると、岐阜で家を建てるときに室内の空気が気になります。自然素材を使った家を探し始めると、無垢材や漆喰といった言葉が並びます。ただし実際に空気の質を左右するのは、目に見える仕上げ材だけに限りません。

壁紙や床材の裏側には、下地のボードと、仕上げ材を貼り付ける接着剤があります。仕上げに自然素材を選んでも、裏側が変わらなければ、出てくるものは残ります。この記事では、見えない側の材料に目を向けながら、どこから手を付ければよいのかを整理します。症状や原因の全体像は新築のシックハウス症候群の原因と対策にまとめてあります。

この記事でわかること

✓仕上げ材ではなく、その裏側の下地と接着剤が空気を左右する仕組み

✓壁・床・天井という部位ごとに違う、気をつける先

✓予算に限りがあるときに、どの部屋から手を入れるかという順番

✓引っ越しで持ち込む家具やカーテンが室内の空気に与える影響

✓住宅会社に建材の中身を尋ねるときの具体的な頼み方

※本記事は住まいの仕様に関する一般的な情報と、当社の標準的な仕様を整理したものです。症状や体質には個人差があり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。健康上の不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

気をつける先は仕上げ材より、その裏の下地と接着剤

住宅の内装は、何層かの材料が重なってできています。目に触れるのは一番上の層だけで、その下には下地となるボードや合板があり、それぞれを留めるために接着剤が使われています。室内へ出てくるものを考えるとき、この重なり全体を見る必要があります。

壁紙の裏にある下地ボードと糊

壁は、柱と柱の間に下地のボードを張り、その表面に壁紙を貼って仕上げます。壁紙そのものに配慮した製品を選んでも、貼り付ける糊と、下地のボードは別の材料です。面積でいえば、壁は室内で最も広い部分にあたるため、ここで使う材料の影響は小さくありません。

厚生労働省は、室内のホルムアルデヒド濃度について0.08ppm(1立方メートルあたり100マイクログラム)という指針値を示しています。この数値は、住まいづくりの段階で材料を選ぶときの手がかりになります。下地のボードには、空気中のホルムアルデヒドを吸収して別の物に変える働きを持つ製品もあり、仕上げ材と組み合わせて使われます。

出典)厚生労働省「室内空気中化学物質の室内濃度指針値及び標準的測定方法について」

床材の下に重なる合板と接着剤

床も同じ作りです。表面に見える床材の下には、水平を保つための下地が敷かれます。表面が薄い板で、その下が接着剤で貼り合わせた層になっている製品もあり、この場合は貼り合わせに使う接着剤の量が増えます。一方、1本の木から切り出した無垢の床材は、貼り合わせの層を持ちません。

床は素足で触れる場所でもあるため、素材の違いが体感としても表れます。床材の構造と接着剤の関わりは無垢フローリングの構造と接着剤の使用量で詳しく触れました。

各務原市那加西市場町のナチュリエ展示場の子供部屋、無垢床と高窓を組み合わせた明るい洋室

部位ごとに違う、気をつける先の中身

同じ「自然素材の家」でも、どの部位にどこまで手を入れているかは会社によって違います。打ち合わせでは、部位を分けて確かめると話が具体的になります。

壁室内で最も面積が広い。仕上げ材・下地ボード・糊の3つを分けて見る
床素足で触れる場所。表面材が貼り合わせか、1枚の木かで接着剤の量が変わる
収納の内側扉を閉めている時間が長く、空気が動きにくい。仕上げを省く例もある

※一般的な見方の整理です。実際の仕様は会社や商品によって異なります。

見落としやすいのが収納の内側です。クローゼットや押し入れの中は、扉を閉めている時間が長く、空気が入れ替わりにくい場所です。居室の壁に手を入れても、収納の内側がそのままだと、扉を開けたときにこもった空気が出てきます。

天井も同じように見過ごされがちです。面積でいえば床とほぼ同じ広さがあり、壁に次いで大きな面にあたります。手が届かず普段は意識しない場所ですが、材料としては壁や床と同じ考え方で選べます。仕上げをどうするかを尋ねるときは、壁と床に加えて天井も挙げてください。

あわせて、扉やクローゼットの建具も確かめておきたい部分です。建具は板を貼り合わせて作られることが多く、枚数がまとまると室内に占める面積も小さくありません。仕上げ材の話が壁と床で終わってしまい、建具は標準のまま進むという流れは起こりがちです。

喘息のお子さんがいる家庭でつける優先順位

家じゅうすべてに同じだけ手を入れられるとは限りません。予算に限りがある場合は、過ごす時間の長さで順番を決めると、かけた分が生きます。

過ごす時間の長さで決める手当ての順番

一日のうち、家族が最も長く過ごすのはリビングとダイニングです。次に長いのが寝室で、その次が子ども部屋という家庭が多くなります。手を入れる順番も、この時間の長さに沿って決めると無理がありません。滞在時間が短い廊下や洗面所を後回しにするという考え方です。

自然素材を部屋ごとに使い分ける進め方は、費用の配分としても現実的です。漆喰の働きについては漆喰壁の特徴と手入れの実際もご覧ください。

眠っている時間の空気という見落とし

リビングの次に見ておきたいのが寝室です。眠っている間は同じ場所に長時間とどまり、しかも扉を閉めていることが多くなります。小さなお子さんの場合、大人より呼吸の回数が多く、体の大きさに対して吸い込む空気の量も相対的に多くなります。

寝室と子ども部屋では、壁の仕上げに加えて、扉を閉めた状態でも空気が入れ替わるかを確かめてください。空気の入口と出口が同じ部屋の中にそろっているかどうかで、朝までの空気が変わります。

岐阜県庁前第2展示場の主寝室、無垢床とウォークインクローゼットを備えた落ち着いた内装

引っ越しで持ち込むものが空気を変えるとき

建材に気を配っても、入居のときに持ち込むもので室内の空気は変わります。ここは住宅会社の仕様書には出てこない部分のため、施主が自分で選ぶことになります。

新しい家具やカーテンから出るもの

新居に合わせて家具を新調する方は多くいます。ところが、貼り合わせた板でできた家具や、加工したばかりの布からも、成分が出てきます。せっかく建材を選んでも、入居の日に一度に持ち込むと、室内の空気は一時的に変わります。

手立てはあります。届いた家具はすぐ設置せず、風の通る場所でしばらく置いてから入れてください。カーテンは一度洗ってから吊るします。一度に全部そろえようとせず、暮らしながら少しずつ足していくのも1つの手です。どれも費用のかからない工夫ばかりです。

入居前にやっておく空気の入れ替え

引き渡しから入居まで日があるなら、その間に窓を開けて空気を入れ替えておくと違います。工事が終わった直後の室内には、使った材料からの成分がとどまっているためです。気温が高い時期のほうが放散は進みやすく、夏場は効果が出やすくなります。

住み始めてからは、備え付けの換気を止めないことが基本です。仕組みそのものは24時間換気と室内の空気環境の関わりで説明しています。

引き渡しの時期で変わる、入居までの過ごし方

材料から成分が出てくる量は、気温が高いほど増えます。つまり、家がいつ完成するかによって、入居までにできることが変わります。岐阜は夏の蒸し暑さと冬の冷え込みの差が大きい地域のため、この違いがはっきり出ます。工期を組む段階で、引き渡しが何月ごろになりそうかを聞いておくと、入居までの段取りを立てられます。

暑い時期の引き渡しで進めやすい空気の入れ替え

夏に引き渡しを受ける場合、室温が高いぶん材料からの放散が進みます。窓を開けて風を通しておけば、出てきた成分が外へ抜けていきます。入居まで日があるなら、日中に窓を開ける日を何日か作っておくと、住み始めたときの空気が違ってきます。

留守にする時間が長く窓を開けられない場合は、備え付けの換気を回したままにしておく方法があります。引き渡しの日に、換気の運転をどう設定しておけばよいかを担当者に聞いておくと迷いません。

寒い時期の引き渡しで気をつけたい窓の開け方

冬の引き渡しでは、室温が低いため放散そのものは緩やかになります。その代わり、寒くて窓を開けにくく、閉め切ったまま暮らしが始まりがちです。暖房で室温が上がった状態では放散も進むため、暖かい時間帯に短く窓を開ける習慣をつけておくと、こもった空気を残さずに済みます。

寒い時期は結露も起きやすくなり、湿気がこもるとカビの心配も出てきます。空気の入れ替えは、成分を外へ出すことと湿気をためないことの両方に関わってきます。

住宅会社に建材の中身を尋ねるときの頼み方

建材の中身は、聞けば答えが返ってくる内容です。ただし、漠然と「自然素材ですか」と聞くと、話が仕上げ材だけで終わります。部位を区切って尋ねると、下地まで含めた答えが出てきます。

部位ごとの建材を書面で出してもらう依頼

「壁の仕上げ材、その下地、床の仕上げ材とその下地について、それぞれ何を使うのか書面でいただけますか」と頼んでみてください。仕様書に品番まで書かれていれば、あとから自分でも調べられます。口頭の説明だけで終わる場合は、書面に残してもらうよう伝えてください。

あわせて、使う材料の実物を見せてもらえるかも聞いてみましょう。壁紙や床材のサンプルは用意されていることが多い一方、下地のボードまで見せてもらえる機会はほとんどありません。手に取れば、厚みや表面の様子が分かります。展示場に材料の見本が置かれている会社なら、打ち合わせの場でそのまま確かめられます。

標準で入っている範囲と、追加になる範囲の線

1つの手として、当社のナチュリエでは、仕上げ材だけでなく下地まで組にして決めています。たとえば漆喰を使わない居室の壁では、成分の放散量を抑えたクロスに、ホルムアルデヒドを吸収する働きを持つ下地のボードを合わせるという形です。仕上げ材の一覧だけでなく、その裏側に何が入るかもあわせてご確認いただけます。

部屋ごとの使い分けについては無垢材・漆喰・クロスを使い分ける考え方で詳しく取り上げています。実際に建った住まいの内装はナチュリエの施工事例でご覧いただけます。

岐阜の家づくりと室内の空気に関するよくある質問

自然素材の家なら化学物質の心配はありませんか?

自然素材の家であっても、仕上げ材の裏にある下地や接着剤までは、自然素材という言葉に含まれていない場合があります。壁は下地のボードの上に仕上げ材を貼って作られており、床も表面材の下に下地が重なっています。仕上げ材だけでなく、その下に何を使うのかを部位ごとに確かめてください。

家じゅうを自然素材にしないと意味がありませんか?

家全体を同じ仕様にしなくても、過ごす時間の長い部屋から手を入れる方法があります。一日のうち家族が最も長くいるのはリビングとダイニングで、次が寝室です。予算に限りがある場合は、この順番で配ると、かけた費用が生活の中で生きます。滞在時間の短い廊下や洗面所は後回しにするという考え方もあります。

新築の匂いはどのくらいで収まりますか?

新築の匂いが収まるまでの期間は、使った材料や気温、換気の状況によって変わるため、一律の日数では示せません。気温が高い時期のほうが材料からの放散は進みやすく、窓を開けて空気を入れ替えれば早まります。引き渡しから入居まで日があるなら、その間に窓を開けておくと室内の空気が変わります。

建材を選べば喘息の症状は改善しますか?

建材の選び方によって症状がどう変わるかは、体質や原因によって異なるため、住まいの仕様だけで判断できるものではありません。症状には、ほこりやダニ、ペット、季節の要因など、住まい以外の原因も関わります。かかりつけの医療機関にご相談のうえ、住まいの側でできることとして、材料と換気を整えるという位置づけでお考えください。

室内の空気から考える岐阜の家づくりのご相談

室内の空気は、仕上げ材、下地、換気、そして持ち込む家具の4つで決まります。どれか1つだけを整えても、残りが足を引っ張ります。岐阜で注文住宅をお考えでしたら、ご家族の体質や気になっている症状をそのままお聞かせください。展示場では、漆喰の壁と無垢材の床のある空間で、実際の空気の感じ方を確かめていただけます。

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