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2021.05.06 お役立ち情報

平屋と2階建てで迷ったらどう決める?平屋と2階建てのメリットをそれぞれ比較してみました


平屋と2階建てで迷ったらどう決める?平屋と2階建てのメリットをそれぞれ比較してみました

1階建ての家のことを、「平屋」といいます。日本の住宅街を見渡すと2階建ての家が多いですが、最近はデザイン性の高い平屋の住まいが若い方を中心に人気を集め、“平屋ブーム”が巻き起こっているようです。

平屋の魅力とは、どこにあるのでしょうか。また、2階建ての家と比べて、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。建築費用や税金の点も踏まえ、平屋の魅力にスポットを当ててみましょう。

平屋の特徴

ワンフロアしかない平屋だと、部屋数を増やしにくく手狭だと考える方も少なくないでしょう。それでも設計を工夫することで、平屋でも過ごしやすい住空間を実現することが可能です。

そんな平屋のメリットとデメリットを、まとめました。

平屋のメリット

・家事動線が短くなる
平屋の家は上下の移動がなく、よほど広い家でない限り家事動線を短くできるのがメリットの一つです。洗濯の家事動線を見ても、「洗う」「干す」「たたんでしまう」といった行動が横移動だけでスムーズに進みますし、掃除機を持って階段を昇降することも平屋の家ではありません。平屋は家事の負担を軽減しやすいのです。

・家族のコミュニケーションが取りやすい
リビングも、主寝室も、子ども部屋も1フロアでつながっている平屋では、家族の気配を感じやすいのも特徴の一つ。顔を合わせる機会も増えるので、会話も多くなるでしょう。
また、見渡しの良い間取りにすることで小さな子どもや高齢者の世話もしやすいですし、階段から落ちてケガをするといったトラブルも防げます。

・災害に強い家を建てやすい
2階建ての家と比べて、平屋の家は重心が安定しています。これは、大きな地震に襲われても揺れが小さく、被害を抑えやすいということでもあります。また、2階建てよりも壁面積が少ないため、台風や強風による被害を受けにくいのも平屋の特徴です。

・バリアフリーの住まいに適している
高齢になり足腰が弱くなると、階段の昇降が辛く感じます。そんな老後の生活を見越して、平屋の家を建てる方も少なくありません。平屋なら、階段から転げ落ちたり段差につまずいてケガをしたりといった心配も防ぎやすいですし、車いす生活でもどの部屋にもスムーズに移動できます。また将来、バリアフリー・リフォームをするときも、平屋なら低コストで実現できます。

平屋のデメリット

・広さや部屋数を確保しにくい
土地に余裕がないと、広い部屋を設けたり部屋数を増やしたりできないのが、平屋のデメリット。家族が増えて増改築が必要になっても、横に広げるしかありません。
2階建てに改築して上に広げるという手もありますが、建て直すのと同じくらい費用が必要になり、はじめから2階建ての家を建てた方が割安です。

・日当たりや風通しが悪い物件もある
周辺環境によっては、平屋だと日当たりや風通しが悪くなる土地もあります。特に2階建ての家が建ち並ぶ住宅街では、広い庭を確保できる土地でないと日陰になりやすいです。
こうした環境に建てるときは、中庭を設ける、窓の位置にこだわるなど工夫を施す必要があります。

・プライベートな空間を確保しづらい
平屋には、家族とのコミュニケーションが取りやすいというメリットがある一方で、部屋の出入りを見られたり、物音が聞こえたりとプライバシーが守りにくい一面もあります。
プライバシーを確保するため壁を多くすると、日当たりや風通しに影響が出ることも。部屋を仕切るときは簡易的なパーテーションにする、ロフトを設けるといった間取りの工夫が必要です。

・空き巣など不審者に狙われやすい
2階建ての家と比べて平屋の方が空き巣に狙われやすい、という話があります。これは、平屋は外から部屋の中をのぞきやすい構造であることが一因とされます。外から見えないように外壁を高くすると、侵入者も外から発見されないことになるため有効ではありません。窓の位置やサイズを工夫するなど、防犯対策も検討しましょう。

2階建ての特徴

現在の日本の住宅は、2階建ての家が一般的です。特に都市部では敷地を確保するのが難しく、限られた土地を有効活用する上で2階建ての家が一般化したと考えられます。

そんな2階建ての家のメリットとデメリットを見ていきましょう。

2階建てのメリット

・広さや部屋数を確保しやすい
垂直方向に空間を確保できる2階建ての家なら、限られた敷地に大きな空間を確保しやすくなります。広いリビングを設けたり、子ども部屋を増やしたりといった余裕のある居住空間を実現できるでしょう。もし同じ延べ床面積の家を平屋で建てると、およそ2倍の土地が必要になります。

・コストメリットが大きい
「平屋は建築費が高くなりやすい」という話を聞いたことはありませんか?
これは、同じ延べ床面積の家を建てる場合、平屋の方が基礎や屋根が広くなるため、建築費が高くなるという意味です。延べ床面積が同じ家なら、2階建ての方が基礎や屋根を半分の広さで済ませられるので、建築コストを抑えられます。

・プライバシーを確保しやすい
階段を隔ててフロアをわけることで、プライバシーを確保しやすいのも2階建ての特徴です。1階を親世帯、2階を子世帯とした二世帯住宅でも、互いにちょうど良い距離感が保てるでしょう。
また、外部からの目線の位置が高くなり、外からのぞきにくいことも2階建ての特徴です。

2階建てのデメリット

・生活動線が長くなる
1階と2階を階段で往来する生活ですから、平屋と比べると生活動線が長くなりやすいのが2階建てのデメリット。洗濯や掃除などの家事動線も長くなるため、負担を感じにくい間取りの工夫が必要です。

・家族間のコミュニケーションが減る
プライバシーが確保しやすい家は、家族間のコミュニケーションが少なくなる場合があります。とりわけ、玄関からそのまま2階に上がれるレイアウトの家だと、子どもが帰ってきたら部屋に直行して閉じこってしまう心配も。リビングを経由して2階に上れる動線にするなど、コミュニケーションが生まれやすい間取りを検討することも大切です。

・高齢になると2階がデッドスペースになることも
高齢者世代が住む2階建ての家では、2階は物置となって有効活用されていないケースも多く見られます。階段に手すりを設けるといったバリアフリー・リフォームをしても、活用されなければ無駄な投資でしょう。
住居用のエレベーターを設置するのも一手ですが、費用は高額です。ゆとりあるセカンドライフを検討されている方は、平屋の方が実現しやすいかもしれません。

平屋と2階建ての費用の違い

「平屋は坪単価が高いため、建築コストの総額も高くなる」と考えている方は多いようです。

たしかに、延べ床面積が同じ家を建てるなら、基礎や屋根が広くなる平屋の方が坪単価も建築コストの総額も高くなります。しかし、建築面積(1階部分の面積)が同じなら、2階や3階の建築コストや階段などを設けずに済む平屋の方が、建築コストは安くなります。

間取りにもよりますから、気になる方は平屋と2階建て両方の見積もりを依頼して比べると良いでしょう。

メンテナンスコストも平屋のほうが安い

建物の維持にかかるメンテナンスコストも、2階建てより平屋の方が抑えられます。

建物の仕様にもよりますが、2階建ての場合、外壁や屋根の塗装をする際に大掛かりな足場を組む必要がありますし、スペースや追加設備が必要なケースもありコストが膨らみやすくなります。また、日常の掃除でも階段の清掃を始め、手間がかかります。

長い目線で考えたランニングコストを含めても、平屋の方が安くなりやすいのです。

平屋と2階建ての税金の違い

家を建てると、毎年納めることになるのが固定資産税です。これも、延べ床面積が同じ家であれば、広い土地が必要になる平屋のほうが固定資産税は高くなる傾向があります。

一方、建築面積が同じ場合、壁や階段など資材を多く使う2階建ての方が固定資産税は高くなるでしょう。

とはいえ、土地の広さや建物の仕様が同じであれば、平屋も2階建ても税額にそれほど大きな違いはありません。いずれにせよ、固定資産税を抑えるには地価の安い土地に家を建てたり、木造でシンプルな造りにしたりすることがポイントといえます。

平屋と2階建てを選ぶときのポイント

平屋にも2階建てにもメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶか迷われるかもしれません。とはいえ、土地の広さや周辺環境などの外的要因で、どちらが適しているか判断されることもあります。

平屋には、ある程度広い土地が求められます。土地が広くなければ、部屋の広さや部屋数を確保できません。狭小地なら、2階建てや3階建ての家を検討しましょう。

また、周辺に2階建ての多い地域だと日当たりや風通しが悪くなったり、隣家からの視線が気になったりする場合があり、おのずと2階建てを選ぶことになります。

家族構成も、どちらかを決める要素の一つです。子どもが一人の家庭なら平屋でも手狭に感じないかもしれませんが、二人三人いる家庭なら2階建ての方がゆとりある暮らしができるでしょう。子どもが独立して親世代だけで住む家なら、バリアフリーのしやすい平屋の方がメリットは大きいです。階段での転倒・転落事故も防げます。

もう一つ大きな要素が、予算や維持費です。平屋は建築コストを抑えられても、地価の高い地域だと総コストが高くなってしまいます。一方の2階建ては、維持費が高くなりやすい傾向があるため、子ども教育費など資金が必要なときに家のメンテナンスが必要になると、家計に大きな影響を与えます。目先の建築コストだけでなく、将来の資金計画も合わせて検討することも大切です。

まとめ

家を建てるとき、間取りやデザインなど、いろいろ迷うことが多いと思います。そんなときは、「なぜ家を建てるのか」という基本に立ち返って考え直すと、答えを導きやすくなるかもしれません。

平屋か2階建てかの選択も同じです。それぞれのメリットとデメリットを確認しながら、家づくりの目的やライフスタイルとを比べ、メリットを最大化できる方を選ぶことで後悔しない家づくりが進められるのではないでしょうか。


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