2025.11.25 お役立ち情報
【2025年】土岐市の土地価格相場は?公示地価・基準地価を検証
土岐市は岐阜県の東南部にあり、美濃焼の伝統を受け継ぎながら、豊かな自然と利便性の高い高速道路のアクセスを併せ持つ町です。
名古屋市へも約45分圏内という立地から、暮らしやすいエリアとして注目されています。マイホームをつくる際には、最新の地価相場を正確に把握し、無理のない資金計画を立てることが必要です。
この記事では、2025年の公的な地価データである公示地価と基準地価にもとづき、土岐市の最新の土地価格動向を分析します。これから土岐市での家づくりを考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
この記事でわかること
✓土岐市の主な特徴
✓【2025年】土岐市の土地価格相場
✓【2025年】土岐市の安い土地価格ランキング3選
✓土岐市の土地価格は今後どのように推移する?
✓土岐市で暮らすなら知っておきたいポイント
土岐市の主な特徴
土岐市は、美濃焼の伝統を受け継ぐ歴史ある町で、自然豊かな環境と高速道路ICが3箇所ある優れたアクセス性が特徴です。はじめに、土岐市の主な特徴について解説します。
- 1400年以上の歴史がある美濃焼の産地
- 丘陵地が7割を占める自然豊かな町
- 高速道路の結節点としてアクセスも良好
1400年以上の歴史がある美濃焼の産地
土岐市は岐阜県の東南部に位置し、良質な陶磁器用粘土に恵まれていることから、1400年以上にわたり美濃焼の産地として発展してきました。
現在もその文化は息づいており、多くの窯元や作家が多数活動しています。毎年開催される土岐市美濃焼大陶器市では、地元の作家やメーカーが多彩な美濃焼を提供し、多くの来場者でにぎわいます。
また、市内北部にある美濃陶芸村へは土岐市駅から市民バスでアクセスでき、伝統産業会館を中心に美濃焼の歴史や技術に触れられるスポットとして人気です。
さらに、土岐市では日常の暮らしの中でも美濃焼文化に触れられる機会が多く、市内の飲食店やカフェでは美濃焼の器が使われていることも珍しくありません。陶芸体験ができる工房も点在しており、観光として楽しむだけでなく、自分だけの作品づくりを体験できるのも魅力です。
※参考1:土岐市で暮らしてみませんか|土岐市公式ウェブサイト
※参考2:美濃陶芸村|土岐市公式ウェブサイト
丘陵地が7割を占める自然豊かな町
土岐市は市域の約7割を丘陵地が占め、町全体が豊かな自然に包まれた環境が特徴です。南高北低の地形で南部には急峻な山並みが広がり、市内の多くの場所から山々の景観を望めます。
ヒノキ・アカマツなどの針葉樹や、クヌギ・カシ類の広葉樹が中心の二次林が大部分を占め、四季を通して多様な自然が楽しめる地域です。
また、土岐川をはじめとする複数の河川が水辺の景観を形成し、土岐三国山県立自然公園、陶史の森、織部の里公園など自然と調和した公園や保全地区が町に潤いを与えています。地域特有のハナノキやシデコブシが季節ごとの彩りを添えています。
土岐市では、豊かな自然環境を生かしたアウトドアやレクリエーションも身近に楽しめます。散策路や展望スポットが多く、ハイキングや森林浴には最適です。
住宅地と自然が程よい距離感で共存しているため、日常の中で四季の移ろいを感じながら過ごせる点も魅力です。子どもから高齢者まで、自然と触れ合いながらリフレッシュできる生活環境が整っています。
※参考1:第1章 土岐市の景観(P4)|土岐市公式ウェブサイト
※参考2:ファミリー向けアクティブ散策コース|土岐市観光協会
高速道路の結節点としてアクセスも良好
土岐市は、高速道路と鉄道の両面でアクセスに優れた地域です。名古屋市から40km圏内に位置し、JR中央本線を利用すれば名古屋駅まで約45分と通勤・通学にも便利です。
さらに、中央自動車道と東海環状自動車道が交わる交通の要衝であり、市内には土岐IC・土岐南多治見ICに加え、平成25年に開通した五斗蒔スマートICの計3つのインターチェンジがあります。
これにより名古屋ICや豊田東ICへも30分圏内でアクセスでき、東海圏全体への移動がスムーズです。物流・観光・ビジネスの面でも高い利便性を持つ点が、土岐市の大きな特徴となっています。市内道路の整備も進んでおり、主要施設や近隣市への移動がストレスなく行える点も魅力です。
【2025年】土岐市の土地価格相場
ここでは、2025年時点の土岐市における土地価格相場について、公示地価・基準地価をもとに解説します。
- 公示地価
- 基準地価
- 地価の総平均額
公示地価
公示地価とは、国土交通省の土地鑑定委員会が毎年1月1日時点における、全国の標準地の土地価格を毎年3月に公示する土地価格のことです。
土岐市の2021〜2025年までの過去5年間における、住宅地の平均公示地価は以下のとおりです。
| 年度 | 平均公示地価(㎡あたり) |
|---|---|
| 2021年 | 4万2,700円 |
| 2022年 | 4万2,600円 |
| 2023年 | 4万2,600円 |
| 2024年 | 4万2,700円 |
| 2025年 | 4万2,800円 |
※参考:地価公示とは(各年度のデータを参照)|岐阜県公式ホームページ(都市政策課)
土岐市の住宅地の平均公示地価は2021年〜2025年の5年間において、おおむね横ばいで推移していることが読み取れます。
2021年の4万2,700円から2022・2023年は4万2,600円へわずかに下がるものの、2024年には再び4万2,700円に戻り、2025年には4万2,800円と小幅に上昇しています。
大きな価格変動がなく、安定した地価傾向が続いていることから、住宅地としての需要が堅調で、急激な地価下落リスクが小さい地域であることが考えられます。
基準地価
基準地価とは、都道府県が不動産鑑定士の評価を踏まえて毎年7月1日時点の価格を調査し、国土交通省が9月にまとめて公表する土地価格のことです。
土岐市の2021〜2025年までの過去5年間における、住宅地の平均基準地価は以下のとおりです。
| 年度 | 平均基準地価(㎡あたり) |
|---|---|
| 2021年 | 2万6,300円 |
| 2022年 | 2万6,100円 |
| 2023年 | 2万5,900円 |
| 2024年 | 2万5,800円 |
| 2025年 | 2万5,700円 |
※参考:地価調査とは(各年度のデータを参照)|岐阜県公式ホームページ(都市政策課)
参照すると、2021年の2万6,300円から2022年には2万6,100円へ下落し、その後も2023年は2万5,900円、2024年が2万5,800円、2025年には2万5,700円と毎年わずかに下がり続けています。
減少幅はいずれも狭く、地価は緩やかな下落基調で推移していることが読み取れます。これは急激な地価下落ではなく、市場需要の変化や人口動態の影響を受けた自然な減少とも考えられ、住宅地としての価値は大きく損なわれていない状況といえます。
地価の総平均額
土岐市の2025年における地価の総平均は、公示地価4万2,800円(2025年1月時点)と基準地価2万5,700円(2025年7月時点)の平均値から算出すると、㎡あたり約34,250円となります。
公示地価と基準地価を平均することで、市全体としての土地価格水準を把握でき、住宅取得や投資判断の参考指標として有効です。
【2025年】土岐市の安い土地価格ランキング3選
2025年における、土岐市の住宅地で安い土地価格のランキング3選は以下のとおりです。
| 順位 | 所在地 | 価格(㎡あたり) | 坪単価(坪あたり) |
|---|---|---|---|
| 1位 | 妻木平成町6丁目11番 | 2万7,700円 | 9万1,570円 |
| 2位 | 泉町大富字主税町237番10 | 4万6,400円 | 15万3,388円 |
| 3位 | 泉島田町2丁目8番 | 5万4,200円 | 17万9,174円 |
土岐市で最も安い土地価格は、妻木平成町6丁目11番で、㎡あたり2万7,700円、坪あたり9万1,570円でした。
次に、泉町大富字主税町237番10の4万6,400円、泉島田町2丁目8番の5万4,200円と続いています。
土岐市の土地価格は今後どのように推移する?
国立社会保障・人口問題研究所が調査した「日本の地域別将来推計人口(令和5年)推計」によると、土岐市の人口は2025年から徐々に減少する傾向にあります。
2020年には5万5,348人であった人口が、2050年には5万1,792人になり約3,556人減ると予測されています。
特に、マイホームを購入する生産年齢人口が少なくなり、30〜34歳の総人口においては2020年時点での人口2,664人が、2050年には1,496人程度に減少する見込みです。
マイホーム用の土地を購入する人も少なくなり、土地価格は低くなる可能性があるでしょう。
※参考:日本の地域別将来推計人口 令和5(2023)年推計|国立社会保障・人口問題研究所
土岐市で暮らすなら知っておきたいポイント
土岐市での暮らしは、自然豊かな環境と便利な道路アクセスが魅力ですが、車移動が中心になるなど生活スタイルに特徴があります。
ここでは、土岐市で快適に暮らすためのポイントを紹介します。
- 車での移動が中心になる
- 大型商業施設が少ない傾向にある
車での移動が中心になる
土岐市での暮らしには、日常の移動手段として車が欠かせません。市内は丘陵地が多く、商業施設や公共施設が住宅地から離れているケースもあり、生活圏を広くカバーするには車が必要となります。
バス路線はあるものの本数が限られており、通勤・通学・買い物・通院などでスムーズに移動するには自家用車がほぼ必須といえます。
高速道路のインターチェンジが市内に3箇所あり、名古屋や豊田方面へのアクセスも良好なため、車中心の生活スタイルと相性の良い町です。
※参考:市民懇談会から出された主な意見(P3)|土岐市公式ウェブサイト
大型商業施設が少ない傾向にある
土岐市は自然豊かな環境が魅力ですが、市内中心部には大型商業施設が多くありません。
日用品の買い物は地元のスーパーで十分ですが、衣料品や家電、専門店など幅広い買い物をしたい場合には、「土岐プレミアム・アウトレット」や「イオンモール土岐」を利用できます。休日の買い物や外食、娯楽を楽しめる環境が整っています。
日常の買い物は身近に、幅広いショッピングは郊外の大型施設で楽しむといった、スタイルが定着しやすい地域です。
土岐市の土地価格相場を把握して自分に合った家づくりを
土岐市で理想の住まいづくりを考えるなら、まず土地価格相場を正しく把握することがポイントです。公示地価や基準地価、エリアごとの相場を知ることで、予算に合った土地選びがしやすくなり無理のない資金計画を立てられるでしょう。
土岐市ならではの自然豊かな環境や交通アクセスの良さも踏まえながら、暮らしやすい場所を見極めることで、住まいの満足度が大きく高まります。土岐市の地価動向を把握し、自分のライフスタイルに合った家づくりを進めていきましょう。
ヤマカ木材の土岐展示場は、33坪のリアルサイズな住宅モデルを体感できるショールームです。1階にはヴィンテージ感のある打ち合わせスペース4箇所をご用意し、キッズスペースも完備しているのでお子様連れでも安心してご相談いただけます。
部屋の暖かさや涼しさ、壁や床の触り心地、防音性などを実際に体感でき、家づくりを真剣に考える方には必見です。これからマイホームを検討している方は、ぜひお越しください。







