2025.09.29 お役立ち情報
【実例付】吹き抜けのある家とは?メリットや後悔しない間取りのポイントも

開放感あふれる暮らしを叶える「吹き抜けのある家」は、自然光をたっぷり取り込み、家族のつながりを感じやすい住まいとして人気があります。一方、冷暖房効率や音漏れなど注意すべき点もあるため、間取りや設計の工夫が欠かせません。
この記事では、実際の施工事例を交えながら、吹き抜けのある家の魅力とメリット、さらに後悔しないためのポイントをわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】
- 吹き抜けのある家とは?
- 吹き抜けのある家のメリット・デメリット
- 吹き抜けのある家で後悔しない間取りのポイント
- 吹き抜けのある家の暑さ・寒さ対策
- 吹き抜けのある家の施工事例5選
目次
吹き抜けのある家とは?
吹き抜けのある家とは、1階と2階の一部をつなげて天井を高く設計した住まいを指します。
吹き抜けがあることで、自然光を取り込みやすく、開放感のある空間づくりが実現できます。リビングに取り入れれば家族が集まる場がより明るく心地よくなり、縦のつながりを感じられる点も特徴です。
住宅展示場や雑誌でも人気が高く、デザイン性と実用性の両面から注目されています。ただし、間取りや冷暖房の工夫も必要で、住みやすさとのバランスを考えることが大切です。
吹き抜けのある家のメリット
吹き抜けのある家のメリットは、主に以下の3つです。
- 開放感のある空間が確保できる
- 採光・通風を確保しやすい
- 家族の気配を感じやすい
開放感のある空間が確保できる
吹き抜けを設ける最大の魅力は、圧迫感のない伸びやかな空間を確保できる点です。天井が高くなることで部屋全体が明るく広々と感じられ、リビングに取り入れれば自然と家族が集まる居心地のよい場所になります。
また、大きな窓と組み合わせることで外からの光や景色も楽しめ、より開放的な暮らしを実現可能です。限られた延床面積でも広さを感じられ、コンパクトな住まいでも効果を発揮します。
採光・通風を確保しやすい
吹き抜けを取り入れると、高窓や大きな開口部を設けやすくなり、自然光を効率的に室内へ取り込めます。リビングなど日常的に過ごす場所が明るくなるだけでなく、風の通り道を作ることで心地よい通風も確保しやすくなります。
昼間は照明に頼らず快適に過ごせ、省エネにもつながる点が魅力です。四季の移ろいを感じながら、自然と調和した住まいを実現できます。
家族の気配を感じやすい
上下階がつながる吹き抜けは、空間を隔てながらも家族の存在を感じやすい点が特徴です。
リビングで過ごす声や音が2階にも届くため、別々の場所で過ごしていても安心感があります。小さなお子さまの様子を把握しやすく、自然と会話が生まれるのもメリット。
オープンなつながりを大切にする住まいでは、コミュニケーションが取りやすく、家族の距離を近づけてくれる効果が期待できます。
吹き抜けのある家のデメリット
吹き抜けのある家のデメリットは、主に以下の3つです。
- 空調効率が落ちやすく電気代が高くなりやすい
- 音やにおいが広がりやすい
- 耐震性や構造上の制約を受けやすい
空調効率が落ちやすく電気代が高くなりやすい
吹き抜けは天井が高く、空間が縦に広がるため、冷暖房の効きが悪くなる傾向です。
夏は冷気が下に届きにくく、冬は暖気が上へ逃げやすいため、快適な温度を保つにはエアコンの出力を上げるか、複数台設置が必要になることもあります。
その結果、電気代が高くなりやすく、家計への影響も考慮する必要があります。快適さとコストのバランスを意識した設計が重要です。
音やにおいが広がりやすい
吹き抜けで上下階がつながると、生活音やテレビの音、キッチンからのにおいがフロアを越えて伝わりやすくなります。子どもがいる家庭や、リモートワークで静かな環境が必要な場合は気になることもあるでしょう。
プライバシーや快適性を保つには、間取りの工夫や音を吸収する建材の使用、換気の工夫などが必要です。設計段階から対策を検討すると安心です。
耐震性や構造上の制約を受けやすい
吹き抜けを設けることで、壁や柱の配置が制限されるため、建物の耐震性や構造設計に影響する場合があります。開放的な空間を作る一方、耐震補強や構造計算が必要となり、設計の自由度が低くなることもあります。
安心して暮らせる家にするためには、専門家と相談して安全性を確保しながら、希望するデザインとバランスを取ることが重要です。
吹き抜けのある家で後悔しない間取りのポイント
吹き抜けのある家で後悔しない間取りのポイントは、主に以下の5つです。
- 気密性・断熱性を高める
- 防音性を高める
- 転落防止の対策を徹底する
- 全館空調やシーリングファンを取り入れる
- 窓の種類や位置を工夫する
吹き抜けは開放感や採光の面で魅力的ですが、空調や音、構造面の工夫が欠かせません。計画段階で各ポイントを押さえることが、後悔しない吹き抜け設計につながります。
気密性・断熱性を高める
吹き抜けは空間が縦に広がるため、冷暖房の効率が下がりやすく、室温のムラが生じやすい特徴があります。そのため、壁や天井の気密性を高め、高性能な断熱材や複層ガラスの窓を採用することが重要です。
これにより、室内の温度を均一に保ちやすくなり、快適な空間を維持できます。また、電気代の節約にもつながるため、設計段階から断熱・気密計画を練ることが後悔しない家づくりのポイントです。
防音性を高める
上下階がつながる吹き抜けは生活音やテレビの音、声が広がりやすく、プライバシーに影響することがあります。防音性能の高い建材を使用したり、床・天井に遮音対策を施すことで音の伝わりを抑えられるでしょう。
さらに、家具の配置やカーテン・ラグなどの吸音材を活用することも効果的です。設計段階から防音対策を考えておくことで、快適で安心な住環境を確保できます。
転落防止の対策を徹底する
吹き抜けの高所には転倒・転落のリスクがあります。手すりやガードパネルの高さや強度を十分に確保し、子どもや高齢者も安全に過ごせる設計が必要です。
透明なガラスやメッシュ素材の柵を使うと視界を妨げず安全性を確保できます。階段や2階の通路部分にも転落防止策を講じることで、安心して暮らせる空間を実現できます。
設計段階から安全性を考慮することが重要です。
全館空調やシーリングファンを取り入れる
吹き抜けは天井が高く空間が広がるため、暖気が上にたまり冷暖房効率が低下しやすい特徴があります。全館空調やシーリングファンを導入することで、空気を循環させ、上下階の温度差を抑えられます。
これにより快適な室温を保ちやすく、省エネ効果も期待できるでしょう。空調設備は吹き抜けの広さや間取りに合わせて計画することがポイントです。
窓の種類や位置を工夫する
吹き抜けの明るさや風通しを活かすには、窓の位置や種類を工夫することが重要です。高窓や天井近くの窓を設置すると自然光を奥まで取り込みやすく、風の通り道を作ることも可能です。
さらに、日射をコントロールできるガラスやブラインドを組み合わせれば、夏の暑さや冬の冷えを抑えつつ快適な室内環境を保てます。
吹き抜けのある家の暑さ・寒さ対策
吹き抜けのある家は天井が高く開放感がありますが、夏は熱気が上にたまりやすく、冬は暖気が逃げやすい特徴があります。そのため、快適に過ごすには断熱性・気密性の高い壁や窓を採用することが重要です。
シーリングファンや全館空調を取り入れることで空気を循環させ、上下階の温度差を抑えられます。さらに、天井近くの高窓や日射調整可能な窓を設けることで自然光を効率的に取り込みつつ、夏の暑さや冬の寒さを軽減可能です。
こうした工夫により、吹き抜けの開放感を損なわず快適な室内環境を実現できるでしょう。
吹き抜けのある家の施工事例5選
ここでは、ナチュリエが手がけた施工事例の中から、吹き抜けのある家を5例ご紹介します。
- 吹き抜けがあるデザイン性の高い暮らし
- 趣味スペースを盛り込んだ和モダンのお家
- 自然素材×ビンテージハウス
- スキップフロアのあるモダンなお家
- 木目×グレーのナチュラルなお家
吹き抜けがあるデザイン性の高い暮らし
大きな窓から自然光が差し込む、明るい住まいです。
1階と2階を繋ぐ開放的な吹き抜けが特徴で、広々とした空間を演出しています。また、回遊できる間取りや多目的に使える和室など、暮らしやすさを考えた工夫が随所に凝らされています。
デザイン性と機能性を兼ね備えた、心地よい住宅です。
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趣味スペースを盛り込んだ和モダンのお家
「和」の要素を取り入れた和モダンスタイルの家です。
リビングの吹き抜けと多くの窓が開放感を演出し、階段下の収納などデッドスペースを有効活用する工夫が光ります。
また、家事動線を意識した回遊できるキッチンや、遊び心のある造作扉がついた趣味スペースなど、こだわりが詰まった住まいです。
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自然素材×ビンテージハウス
レンガや古材を用いたヴィンテージ感あふれる内装が特徴の住まいです。外観はガルバリウム鋼板や塗り壁などを組み合わせ、シックな印象になります。
リビングは吹き抜けと大きな窓で開放感を演出し、壁にはタイルをアクセントとして使用しています。大容量のパントリー収納など、暮らしやすさにも配慮された個性的な一棟です。
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スキップフロアのあるモダンなお家
床の高さが異なるスキップフロアや大きな窓を取り入れることで、空間の広がりを感じられるモダンな住まいです。
LDKの造作カウンターは、書斎や子どもの勉強スペースとしても活用できます。吹き抜けと大きな窓がホールに明るい光を届け、アイアンの手すりがデザインのアクセントになっています。
パントリーやクローゼットなど、収納スペースが豊富な点もポイントです。
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木目×グレーのナチュラルなお家
白い塗り壁とタイル調の外壁が特徴的な、明るく開放的な家です。リビングには勾配天井と大きな窓があり、軒と天井をつなげることで広々と感じられます。
リビング横には3畳の畳コーナーがあり、くつろぎの空間や子どもの遊び場として活用できます。また、鉄骨階段が空間に抜け感を演出します。
吹き抜けの内窓から光が差し込む、採光に優れた住まいです。
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吹き抜けのある家づくりならナチュリエ
吹き抜けは上下階をつなぐことで、家族の気配を感じやすくし、自然なコミュニケーションを促します。また、大きな窓を設けることで、日中は照明に頼らずとも明るく、開放感あふれる空間を演出できます。
ナチュリエの家づくりでは、デザイン性もこだわりのポイントです。木材を活かした梁見せ天井やアイアンの手すりなど、空間のアクセントとなる工夫を施しています。見た目の美しさだけでなく、家族のつながりを育む吹き抜けのある家を、無理のない価格で実現しています。
開放的で家族のつながりを大切にする家づくりをご希望の方は、ぜひナチュリエにご相談ください。
